脂漏性皮膚炎のスキンケアは化粧水だけでいいの?

この記事の監修者

久保木彰一

久保木彰一

ワイズ製薬株式会社  薬剤師

昭和薬科大学薬学部薬学科卒業 。北京中医薬大学日本校卒業。薬剤師資格だけでなく国際中医薬膳師・調理師免許も保有。大手ドラッグストアーに勤務後、調剤薬局に勤務、神奈川県鎌倉市薬剤師会に所属し、在宅医療を中心に地域包括ケアの一員として活躍。その後、現職のワイズ製薬で化粧品及び健康食品の商品企画開発に従事。お客様の痛い・苦しいを取り除くために日々奮闘中です。プライベートでは二児の父で、育メンを目指しています。

今回は脂漏性皮膚炎の方からよく寄せられるご意見にお答えしたいと思います。
「スキンケアは化粧水だけでいいの?」「保湿剤、乳液は使わない方がいいの?」
「クレンジングは良くないの?」このような疑問をお持ちの方は是非参考にしてくださいませ。

自分のお肌のタイプはどっち?

お肌テカテカタイプ

お肌がテカテカしている方は皮脂の分泌が多くなっています皮脂はお肌が刺激を受けたり炎症を起こしていると過剰に分泌される傾向があります。テカテカタイプの方は低刺激の商品を使う事をお勧めします。また洗顔の際もテカテカを抑えるために過剰に洗ってしまう方がいますが、これは余計刺激を与え逆効果になる恐れがありますので注意が必要です。

他にもホルモンが影響している事が多く、特に男性ホルモンが多いと皮脂が多く分泌されるといわれております。女性にも男性ホルモンがございますので注意が必要です。男性ホルモンはストレスを受けると多く分泌されるため、できるだけストレスを感じないような生活を送る事が大切です。
食生活ももちろん重要とされており、油が多い物の摂取を極力控えましょう。

お肌カサカサタイプ

お肌がカサカサしている方は皮脂の分泌、水分量が低下しています。原因はバリア機能の低下です。私たちの皮膚は表皮で覆われていますが、カサカサと関係しているのが表皮の一番外側にある角質層です。角質層は肌の水分を保ち蒸発を防ぐとともに、アレルゲンなどの侵入や外部刺激から肌を守ります。ところがバリア機能が低下していると角質細胞に含まれるアミノ酸などの天然保湿因子や細胞間脂質が減り細胞をつなぎ止める力が弱くなる事で肌の水分が逃げてしまいます。

カサカサタイプの方は洗顔後にしっかり保湿する事をお勧めします。日常生活での注意点は冷暖房の長時間利用による空気の乾燥を防ぐ、紫外線による皮膚バリアの破壊を防ぐ、42度以上の高温の入浴は避ける、肌のターンオーバーを正常に保つビタミンB群をしっかり摂取する事があげられます。

スキンケアは化粧水だけで平気なの?

テカテカタイプの人は皮脂の分泌が多くなっているので、水溶性の化粧水だけで十分な事が多いです。保湿剤や乳液を使う事により、余計皮脂量が増えてしまう事があります。特に脂漏性皮膚炎の方は皮脂量が増える事でマラセチア菌の増加につながり、痒み、炎症の原因になる恐れがあるので注意が必要です。

カサカサタイプの人も皮膚バリアを形成するアミノ酸、セラミドを多く含む化粧水を使っている場合は化粧水だけで十分な事が多いです。洗顔後、5分以内に化粧水を使う事で水分を多く閉じ込めることができます。それでもカサカサしてしまう方は保湿剤の併用を検討しましょう。

乳液・クリームの役割

乳液やクリームの役割は肌の水分と油分を補い保つ事です。油分で表皮を覆う事で角質層の潤いを閉じ込め、水分の蒸発を防いで肌を乾燥から守ります。
ただし脂漏性皮膚炎の方の場合、油分がマラセチア菌の餌となり、余計に症状を悪化させてしまう可能性もあります。
出来れば、水溶性保湿成分のみで作られているジェルタイプの保湿剤を使用するといいでしょう。
ただ乳液やクリームを使わないと保湿が足りないお肌質の場合、乾燥により余計に皮脂の分泌が増えてしまうとの考え方もございます。一番はご自身のお肌にあったスキンケアを見つける事が大切です。

クレンジングについて

クレンジングも油分を多く含んでいる物が多くございますが、すぐに洗顔で洗い流せば問題ございません。お化粧が残っていると肌に刺激を与える原因になりますので、しっかり落としましょう。現在ではオイルフリーのクレンジングもございますので、皮脂の分泌が多い人にはお勧めです。

まとめ

スキンケアではご自身の肌のタイプを知る事が大切です。ご自身のタイプにあったケアをしていきましょう。
その他気になる事がございましたら、お気軽にご連絡くださいませ。

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