『脂漏性皮膚炎の治し方』は、ワイズ製薬の薬剤師・久保木彰一が、繰り返す「かゆみ」「赤み」「フケ」「皮脂トラブル」に悩む方へ向けて、脂漏性皮膚炎の正しい知識と具体的なセルフケアの考え方をまとめた一冊です。このページでは、本書の内容・対象読者・著者プロフィールをご紹介します。

この本について
脂漏性皮膚炎は、皮脂の多い頭皮・顔(鼻のわき・眉間・生え際)などに、赤みやフケ、かゆみといった症状が繰り返し起こりやすいのが特徴です。本書では、なぜ症状が繰り返すのかという原因のしくみから、毎日のスキンケアの見直しポイント、食事・睡眠・ストレスとの付き合い方、再発を防ぐための考え方までを、専門家の視点でわかりやすく整理しています。
「自己判断のケアでかえって悪化させてしまった」という声は少なくありません。本書は、正しい知識をもとに自分の肌と向き合うための実践的な手引きとして役立ちます。
【医師監修】脂漏性皮膚炎をめぐる医学的知見
このセクションの監修者

水野 謙太
西新井みずの皮膚科クリニック 院長
埼玉医科大学卒業。東京慈恵会医科大学、自治医科大学附属さいたま医療センター、皮膚科・美容皮膚科クリニックなどで研鑽を積む。自治医科大学附属さいたま医療センターでは形成外科にも従事し、外科的手技を含めた診療経験を重ねる。現在は西新井みずの皮膚科クリニック院長を務める傍ら、東京慈恵会医科大学葛飾医療センターにて非常勤医師として皮膚外科手術の指導にも携わっている。日本専門医機構認定 皮膚科専門医。所属学会:日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本臨床皮膚科医会、日本臨床皮膚外科学会、日本小児皮膚科学会。
※本ページのうち、この「脂漏性皮膚炎をめぐる医学的知見」のセクションのみ、皮膚科専門医・水野謙太先生に監修いただいています。書籍・その他のセクションは編集部が作成しています。
脂漏性皮膚炎(seborrheic dermatitis)は、頭皮や顔面の中心部(鼻のわき、眉間、眉毛周囲、生え際など)をはじめ、皮脂の分泌が多い部位に生じやすい、慢性・再発性の炎症性皮膚疾患です。発症には、皮膚常在真菌であるマラセチア属(Malassezia spp.)の関与が指摘されています。なかでも、頭皮では Malassezia globosa や Malassezia restricta との関連が報告されています。ただし、マラセチアは健康な皮膚にも存在する常在微生物であり、単に「菌がいること」だけで脂漏性皮膚炎が起こるわけではありません。マラセチアが皮脂中のトリグリセリドを分解する過程で生じる遊離脂肪酸(オレイン酸など)が、皮膚バリア機能が低下しやすい方や刺激に敏感な方の皮膚に影響し、炎症やフケ、赤み、かゆみにつながると考えられています。すなわち本症は、単純な「感染症」ではなく、皮脂・皮膚常在菌・個人の皮膚バリア機能および免疫応答といった複数の要因が重なって生じる多因子性の病態として理解されています。
疫学的には一般人口の数%程度にみられるありふれた疾患で、乳児期と思春期以降(とくに成人期)に好発する二峰性の分布を示し、男性にやや多い傾向が報告されています。経過は慢性で軽快と再燃を繰り返しやすく、季節・ストレス・睡眠・生活習慣などの影響を受けやすい点も特徴です。こうした「治っても繰り返しやすい」性質こそが、その場限りの対処ではなく、原因の理解にもとづく継続的なセルフケアが重視される理由でもあります。
本書は、こうした医学的な知見をふまえつつ、専門用語をかみくだいて整理し、日常のケアにどう活かすかという実践の視点でまとめています。なお、脂漏性皮膚炎は乾癬、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、白癬などと見分けが必要になる場合があります。症状が続く場合、繰り返す場合、赤みやかゆみが強い場合には、自己判断のみで対処せず、皮膚科へご相談ください。
主な参考文献
- Gaitanis G, Magiatis P, Hantschke M, Bassukas ID, Velegraki A. The Malassezia genus in skin and systemic diseases. Clin Microbiol Rev. 2012;25(1):106–141.
- Ro BI, Dawson TL. The role of sebaceous gland activity and scalp microfloral metabolism in the etiology of seborrheic dermatitis and dandruff. J Investig Dermatol Symp Proc. 2005;10(3):194–197.
- Borda LJ, Wikramanayake TC. Seborrheic Dermatitis and Dandruff: A Comprehensive Review. J Clin Investig Dermatol. 2015;3(2):1000019.
こんな方におすすめ
- かゆみ・赤み・フケが何度も繰り返して困っている方
- 市販薬やスキンケアを試しても、なかなか落ち着かない方
- 自分のケア方法が合っているのか不安な方
- 原因から正しく理解して、再発を防ぎたい方
- ご家族の脂漏性皮膚炎をサポートしたい方
本書の章構成
| 章 | 主な内容 |
|---|---|
| 第1章 脂漏性皮膚炎とは | 概要・基礎知識、原因とメカニズム、発症する生活、二次被害、病院での治療とその限界 |
| 第2章 治療を目指して | 食事改善、免疫力低下の防止、シャンプーとヘアケア、抜け毛、カラーリング・パーマ、ステロイドとの向き合い方、ストレス発散、日焼け止め |
| 第3章 シャンプーについて | 専用シャンプーの考え方、開発経緯 |
| 第4章 Q&A | 使用期間の目安、再燃予防、ニキビ、感染・遺伝 など |
本書で扱う主な内容
- 脂漏性皮膚炎が起こる原因のしくみ(皮脂・マラセチア菌・生活習慣の関係)
- 症状を悪化させやすい「誤ったケア」と見直しのポイント
- 頭皮・顔それぞれのスキンケアの考え方
- 食事・睡眠・ストレスとのつき合い方
- 再発を防ぐための日常の工夫
著者・専門家プロフィール
久保木 彰一(くぼき しょういち)/ワイズ製薬株式会社 薬剤師
薬剤師資格に加え、国際中医薬膳師・調理師免許を持つ。昭和薬科大学薬学部薬学科を卒業後、北京中医薬大学日本校を修了。大手ドラッグストア・調剤薬局での勤務を経て、神奈川県鎌倉市薬剤師会に所属し在宅医療を中心とした地域包括ケアに従事。現在はワイズ製薬で化粧品および健康食品の商品企画開発に携わり、脂漏性皮膚炎ケアに関する情報発信を行っている。
▶ 久保木彰一のプロフィール詳細を見る
よくある質問
Q. どこで購入できますか?
A. 公式オンラインショップからご購入いただけます。購入ページをご覧ください。
Q. 価格はいくらですか?
A. 550円(税込)です。別途送料350円がかかります。
Q. 専門知識がなくても読めますか?
A. はい。専門用語にはわかりやすい説明を添えており、はじめて脂漏性皮膚炎について学ぶ方でも読み進めやすい内容です。
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