「眉間や眉毛のあたりが赤くなって皮がむける」「眉毛の中にフケのようなものが出る」——こうした眉まわりの不調も、脂漏性皮膚炎によることがあります。眉間や眉毛の生え際は皮脂腺が多く、顔の脂漏性皮膚炎が出やすい場所のひとつです。この記事では、眉毛・眉間の脂漏性皮膚炎の症状・原因・ケアと、受診の目安を整理します。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断・治療の代替となるものではありません。目のまわりはデリケートな部位です。症状が続く・悪化する場合は、自己判断せず皮膚科を受診してください。
この記事の要点
- 眉間や眉毛の生え際は皮脂腺が多く、脂漏性皮膚炎の出やすい部位のひとつです。
- 赤み・フケ状の鱗屑(皮むけ)・かゆみが、眉毛の中やすき間に出ることがあります。
- 皮脂やマラセチアという常在菌などが関わり、顔・頭皮の症状の一部として出ることもあります。
- やさしく洗う・メイク残しに注意・掻かない、が基本のケアです。
- 目のまわりはデリケートなため、市販薬の自己判断は慎重に。続く場合は皮膚科へ。
こんな人に
- 眉間や眉毛のあたりの赤み・皮むけが気になる方
- 眉毛の中にフケのようなものが出る方
- 顔の脂漏性皮膚炎とあわせて眉まわりも気になる方
- 眉まわりのケアで気をつける点を知りたい方
顔全体の脂漏性皮膚炎は「顔の脂漏性皮膚炎|鼻の脇・眉間の赤みの原因と正しいケア」、小鼻まわりは「鼻・小鼻の脂漏性皮膚炎」で解説しています。
眉毛・眉間に出やすいのはなぜ?
眉間や眉毛の生え際は皮脂腺が多く、皮脂やマラセチアなどが関わって炎症が起こりやすい部位です。
脂漏性皮膚炎は皮脂腺の多い部位に出やすく、眉間(眉と眉の間・鼻の付け根)や眉毛の生え際もその代表的な場所です。[1,2]皮脂の多さに加え、皮膚に常在するマラセチアという真菌やバリア機能の乱れなどが重なると、赤みやフケ状の鱗屑、かゆみが出やすくなると考えられています。眉まわりは小鼻や生え際とつながって症状が出ることも少なくありません。原因の全体像は「脂漏性皮膚炎の原因とは?」も参考になります。

眉まわりの症状
眉間の赤み、眉毛の中やすき間のフケ状の鱗屑、かゆみが主な症状です。掻くと悪化しやすい部位です。
眉まわりの脂漏性皮膚炎では、眉間の赤み、眉毛の中やすき間に出るフケ状の脂っぽい鱗屑、かゆみなどがみられます。皮むけが目立ったり、眉メイクがのりにくく感じたりすることもあります。かゆくて掻いてしまうと悪化しやすく、眉毛の生え際に負担がかかることもあるため、掻かないよう心がけましょう。
眉毛が薄くなるのが心配なとき
掻きすぎや強い摩擦は眉まわりの負担になります。気になる場合は自己流で対処せず皮膚科に相談しましょう。
「炎症で眉毛が薄くなるのでは」と心配する声もあります。強く掻いたりこすったりを繰り返すと、眉まわりに負担がかかることがあります。まずは掻かない・こすらないことが大切です。眉毛の量や状態が気になる場合は、自己判断でいろいろ試す前に、皮膚科で相談すると安心です。

眉まわりのケアと受診の目安
やさしく洗う・メイク残しに注意・掻かないが基本。目のまわりは市販薬の自己判断を慎重に、続く時は受診を。
眉まわりのケアでは、泡でやさしく洗って洗い残しを流し、眉メイクはこすらずやさしく落とすことが大切です。洗顔の基本は「脂漏性皮膚炎の正しい洗顔」も参考にしてください。目に近い部位なので、市販薬を使う場合はとくに慎重にし、しみる・悪化する時は中止してください。次のような場合は皮膚科の受診を検討しましょう。
- ケアを続けても赤み・皮むけ・かゆみが改善しない
- 強い赤みやかゆみ、腫れがある
- 目の際やまぶたにも症状が広がっている
ケアと治療の順序は「脂漏性皮膚炎の治し方」、似た症状の見分けは「脂漏性皮膚炎と似た皮膚炎」もご覧ください。
よくある質問
Q. 眉毛のフケや眉間の赤みも脂漏性皮膚炎ですか?
A. 脂漏性皮膚炎のことがあります。眉間や眉毛の生え際は皮脂腺が多く、赤み・フケ状の鱗屑・かゆみが出やすい部位です。ただし他の原因のこともあるため、続く場合は皮膚科で確認しましょう。
Q. 眉毛の中のフケはどうケアすればいいですか?
A. 泡でやさしく洗って洗い残しを流し、こすらないことが基本です。眉メイクはやさしく落としましょう。掻くと悪化しやすいので注意してください。改善しない場合は受診をおすすめします。
Q. 炎症で眉毛が薄くなりますか?
A. 強く掻いたりこすったりを繰り返すと、眉まわりに負担がかかることがあります。まずは掻かない・こすらないことが大切です。眉毛の状態が気になる場合は、自己判断せず皮膚科に相談しましょう。
Q. 眉間に市販薬を塗ってもいいですか?
A. 目に近い部位なので慎重にしてください。しみる・悪化する場合は中止し、使ってよいか迷う時は薬剤師や皮膚科に相談しましょう。まぶたや目の際に症状がある場合は受診がおすすめです。
Q. 何科を受診すればいいですか?
A. 皮膚科です。目の際やまぶたに強い症状がある場合は眼科と相談が必要なこともあります。まずは皮膚科で診てもらいましょう。
参考文献
- DermNet. Seborrhoeic dermatitis. https://dermnetnz.org/topics/seborrhoeic-dermatitis
- American Academy of Dermatology. Seborrheic dermatitis: Overview. aad.org
- Borda LJ, Wikramanayake TC. Seborrheic Dermatitis and Dandruff: A Comprehensive Review. J Clin Investig Dermatol. 2015. PMID: 27148560. PMC4852869
本記事は、診療ガイドラインや公的医療機関・医学文献などの信頼できる情報源をもとに、脂漏性皮膚炎ナビ編集部が作成しています。個々の症状の診断・治療については医療機関にご相談ください。
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