【思春期】頭皮の脂漏性皮膚炎

フケ2025.10.22 公開 / 2026.06.25 更新

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この記事の結論

  • 思春期はホルモンバランスの変化で皮脂分泌が増え、頭皮に赤み・かゆみ・フケのような脂漏性皮膚炎が起こりやすくなります。
  • 皮脂の過剰分泌とマラセチア菌の増殖に加え、部活の汚れや紫外線、ストレスなどが重なって発症・悪化すると考えられています。
  • 完全な完治は難しいとされますが、生活習慣の見直しと抗菌作用を持つシャンプー選びで症状を緩和できる可能性があります。

思春期の頭皮トラブルと脂漏性皮膚炎の関係

思春期の頭皮トラブルと
脂漏性皮膚炎の関係

この章の要点

思春期はホルモンバランスの変化で皮脂分泌が増加して頭皮トラブルが起こりやすく、脂漏性皮膚炎は赤み・かゆみ・フケのような症状を引き起こし、見た目にも影響するため子どもの精神状態や人間関係にも影響を及ぼす可能性があります。

思春期のトラブルイメージ

思春期は、ホルモンバランスの変化により皮脂の分泌が増加し、頭皮のトラブルが起こりやすくなる時期です。

特に脂漏性皮膚炎は、頭皮に赤みやかゆみ、フケのような症状を引き起こし、見た目にも影響を与えるため、子供の精神状態や人間関係に大きな影響を及ぼす可能性があります。

皮脂分泌の増加

第二次性徴期でホルモンバランスが変化することで、皮脂腺が活発になり、皮脂が過剰に分泌されます。

マラセチア菌の増殖

皮脂を栄養源とするマラセチア菌が増殖します。この菌は誰の皮膚にも存在する常在菌ですが、過剰に増えると問題を引き起こします。

炎症の発生

増殖した菌や分解された皮脂が刺激となり、皮膚に炎症が起こります。これが赤みやかゆみ、フケの原因となります。

思春期における脂漏性皮膚炎の原因

思春期における
脂漏性皮膚炎の原因

この章の要点

ホルモンバランスの変化による皮脂の過剰分泌とマラセチア菌の増殖に加え、部活動での汚れや紫外線によるバリア機能の低下、受験・人間関係などのストレスや生活の乱れが重なって発症・悪化する要因とされています。

思春期の脂漏性皮膚炎は、複数の要因が重なって発症します。
特に思春期で原因となりやすいのが、ホルモンバランスの変化により皮脂の分泌が活発になり、皮膚表面に皮脂が過剰に蓄積され、マラセチア菌の増殖を促進してしまうことです。

他には部活動での汚れや紫外線などが、皮膚のバリア機能を低下させ、脂漏性皮膚炎を発症してしまう場合があります。加えて、多感な時期であるため受験や人間関係のストレスを感じやすく、日常生活での過ごし方も皮脂分泌や免疫機能に影響を与え、症状を悪化させる要因となります。

脂漏性皮膚炎は完治が難しい

この章の要点

男性ホルモンは加齢などさまざまな要因で増減するため、一時的に症状が改善しても再発する可能性が残り、完全に完治させることは難しいとされ、症状が緩和しても油断せずにケアを続けることが重要とされています。

脂漏性皮膚炎を完全に完治させることは難しいというのが現状です。
男性ホルモンは加齢やその他さまざまな要因で増減します。そのため、一時的に症状が改善しても再発する可能性はなくなりません。

アドバイス

ストレスや不摂生など、さまざまなタイミングで再発してしまう人も多いので、症状が緩和しても油断せずにケアを続けることが重要です。

症状を緩和するための対処方法

症状を緩和するための
対処方法

この章の要点

完治は難しいものの、適度な運動・食生活の改善・睡眠の質向上・適切なシャンプー・医療機関の受診といった方法で症状を緩和できる可能性があり、まずはシャンプーの見直しが推奨されています。

前述した通り、脂漏性皮膚炎を完治させることは難しいのですが、以下の方法で症状を緩和することは可能です。

適度な運動

運動

週3回程度の軽い有酸素運動がおすすめ。ウォーキングから始め、徐々に強度を上げていきます。注意点としては、運動後は必ずすぐにシャワーで汗を流し、清潔な皮膚環境を保つことが大切です。

食生活の改善

食事

食生活を見直しましょう。特に亜鉛や大豆には、男性ホルモンの作用を抑える働きがあります。ただし、過剰摂取は逆効果なので、バランスよく摂取しましょう。

睡眠の質向上

睡眠

規則正しい睡眠リズムを心がけ、寝室環境を整えます。寝る前のスマホは控え、短時間の昼寝も効果的。良質な睡眠は免疫力を高め、ストレス軽減にもつながります。

適切なシャンプーを
使う

シャンプー

シャンプーや保湿剤などスキンケア商品を見直し、自分に合った商品を使用する。特に脂漏性皮膚炎は皮脂が過剰分泌されていることが原因として考えられるため、油分を多く含む商品は避け、有効成分が入ったものを利用することがおすすめです。

医療機関を頼る

皮膚科

医療機関で処方される抗真菌薬やステロイド外用薬を使用し、原因菌の増殖抑制と炎症の鎮静を図ります。症状や部位に応じて医師が適切な薬剤を選択。長期使用の場合は副作用に注意が必要です。

先生

日常生活の見直しも重要ですが、一番初めに試してみてほしいのはシャンプーの見直しです。どれだけ他の要因をケアしても、シャンプーの成分で台無しになっていることもあるので、どのような成分が良いかを次項で解説していきますね。

おすすめなシャンプーの成分

この章の要点

脂漏性皮膚炎は乾燥も炎症の原因となり、強い洗浄成分は皮脂を奪い悪循環を招くとされます。マラセチア菌が原因と考えられるため抗菌作用を持つシャンプーが望ましく、ミコナゾール硝酸塩・サリチル酸・グリチルリチン酸などが紹介され、パラベン・アルコール類・油分は避けた方がよいとされています。

脂漏性皮膚炎は皮脂や汚れが原因になるため、皮脂をしっかりと落とし、頭皮を清潔に保つこと自体に間違いはありません。ただ脂漏性皮膚炎は、脂性の皮膚炎という名前にもかかわらず、実際には肌が乾燥していることが多いのです。
この乾燥も炎症の原因となります。一般的なシャンプーには、石油系界面活性剤などの強力な洗浄成分が含まれており、必要な皮脂まで洗い流してしまいます。すると頭皮は乾燥を感じ、さらに皮脂を分泌するという悪循環に陥ります。
そのためシャンプー選びにも注意が必要です。Webサイトの情報などでは「アミノ酸系などのマイルドな洗浄成分のものを選びましょう」と記載されていることが多いです。これは間違いではないのですが、脂漏性皮膚炎はマラセチア菌という常在菌が原因として考えられているため、抗菌作用をもったシャンプーでないと改善は難しく、肌への刺激だけで決めることはおすすめできません。

先生

脂漏性皮膚炎のケアで重要なのは、汚れを落とすことよりも頭皮を守ることです。適切なシャンプーを選ぶことで、症状の改善が期待できます。以下は脂漏性皮膚炎に有効な成分になるので、シャンプー選びの参考にしてください。

ミコナゾール硝酸塩

ミコナゾール硝酸塩

ミコナゾール硝酸塩は抗真菌薬で、脂漏性皮膚炎の原因菌であるマラセチア菌の増殖を抑制します。医薬部外品シャンプーに配合される場合、有効成分として菌の細胞膜を破壊し、症状の改善に寄与します。

サリチル酸

サリチル酸

サリチル酸は、角質軟化作用とピーリング効果により脂漏性皮膚炎の症状改善に寄与します。過剰な皮脂・角質やフケを除去することで、マラセチア菌の増殖を抑制し、余分な油分も洗い流せるため炎症を軽減する効果が期待できます。

グリチルリチン酸

グリチルリチン酸

グリチルリチン酸は、抗炎症作用を持つ成分です。脂漏性皮膚炎の症状である赤みやかゆみを抑制し、無意識で頭皮を掻くなどの刺激を減らす効果が期待できます。

パラベン

パラベン

パラベンは防腐剤として使用されますが、脂漏性皮膚炎では皮膚バリア機能が低下しているため刺激となる可能性があります。アレルギー反応や皮膚常在菌バランスへの影響も懸聞されるため、症状悪化時はパラベンフリー製品の使用をお勧めします。

アルコール類

アルコール

アルコールは、頭皮の水分蒸発を促進して乾燥を悪化させます。特にエタノールやイソプロパノールなどの揮発性アルコールは、皮膚の脂質を溶解し、炎症やかゆみを増強させる可能性があるため、症状のある方は低アルコールまたはアルコールフリーの製品を選択することが望ましいです。

油分

油分

脂漏性皮膚炎は皮脂が多く出ている状態なので、シャンプーに含まれる油分は原因菌であるマラセチア菌の更なる増殖を促進し、炎症を悪化させる可能性があります。そのため、低刺激でオイルフリーなシャンプー選択が重要です。

受診の目安

  • 赤み・かゆみ・フケなどが数週間以上続く、または繰り返す
  • 市販のケアで改善しない、または悪化する
  • 顔・耳・胸元など、頭皮以外にも症状が広がっている
  • 強いかゆみ・痛み・ジュクジュク(浸出液)などがある

よくある質問

Q. 思春期に頭皮の脂漏性皮膚炎ができやすいのはなぜですか?

A. 思春期はホルモンバランスの変化により皮脂の分泌が増加し、頭皮のトラブルが起こりやすくなります。皮脂が過剰に蓄積するとマラセチア菌の増殖を促し、脂漏性皮膚炎が起こりやすくなるとされています。

Q. 頭皮の脂漏性皮膚炎にはどんな症状がみられますか?

A. 頭皮の赤みやかゆみ、フケのような症状を引き起こすとされています。見た目にも影響を与えるため、子どもの精神状態や人間関係にも影響する可能性があります。症状が続く場合は皮膚科で相談してください。

Q. 部活動や紫外線は頭皮の脂漏性皮膚炎に関係しますか?

A. 部活動での汗や汚れ、紫外線などは皮膚のバリア機能を低下させ、脂漏性皮膚炎の発症に関係するとされています。運動後はすぐに汗を流し、頭皮を清潔に保つことが大切とされています。個人差があります。

Q. 頭皮の脂漏性皮膚炎は完治しますか?

A. 完全に完治させることは難しいというのが現状とされています。男性ホルモンは加齢などさまざまな要因で増減するため、一時的に改善しても再発する可能性は残ります。症状が緩和してもケアを続けることが大切とされています。

Q. 頭皮の脂漏性皮膚炎を緩和するにはどうすればよいですか?

A. 適度な運動・食生活の改善・睡眠の質向上・適切なシャンプーなどで症状を緩和できる可能性があります。まずはシャンプーの見直しが推奨されています。症状が強い場合や続く場合は皮膚科で相談してください。

Q. シャンプーはどんな成分を選べばよいですか?

A. マラセチア菌の増殖を抑えるミコナゾール硝酸塩、皮脂や角質を除去するサリチル酸、赤みやかゆみを抑えるグリチルリチン酸などの成分が紹介されています。記事では、肌への刺激の少なさだけでなく抗菌作用を持つシャンプーを選ぶことが望ましいとされています。

Q. アミノ酸系のマイルドなシャンプーを選べばよいですか?

A. アミノ酸系などマイルドな洗浄成分を選ぶこと自体は間違いではないとされていますが、脂漏性皮膚炎はマラセチア菌が原因と考えられるため、肌への刺激だけで選ぶのではなく抗菌作用を持つシャンプーが望ましいとされています。

Q. 脂漏性皮膚炎なのに頭皮が乾燥するのはなぜですか?

A. 脂漏性皮膚炎は「脂性」という名前にもかかわらず、実際には乾燥していることが多いとされています。強い洗浄成分が必要な皮脂まで洗い流すと、頭皮が乾燥してさらに皮脂を分泌する悪循環に陥る可能性があるとされています。

Q. 避けた方がよいシャンプーの成分はありますか?

A. パラベン、エタノールなどのアルコール類、油分は避けた方がよいとされています。バリア機能が低下した頭皮では刺激となる可能性があり、油分はマラセチア菌の増殖を促す可能性があるため、低刺激でオイルフリーの製品が望ましいとされています。

Q. セルフケアでも症状が続く場合はどうすればよいですか?

A. シャンプーや生活習慣を見直しても症状が続く・繰り返す場合は、皮膚科の受診がすすめられます。医療機関では抗真菌薬やステロイド外用薬などが症状や部位に応じて処方されます。記事の情報は医師の診断や治療の代わりにはなりません。

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