顔の皮むけの原因とケア|脂漏性皮膚炎・乾燥・洗いすぎの見分け方

顔の皮むけの原因とケアを解説する記事のアイキャッチ
症状から探す2026.08.16 公開 / 2026.08.21 更新

「顔の皮がポロポロむける」「小鼻や眉間がカサカサして皮むけする」——顔の皮むけには、乾燥や洗いすぎだけでなく、脂漏性皮膚炎が関わっていることもあります。原因によってケアの方向性が変わるため、まず「なぜむけているのか」を知ることが大切です。この記事では、顔の皮むけの主な原因と見分けの手がかり、ケアのポイント、受診の目安を整理します。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断・治療の代替となるものではありません。赤みやかゆみが強い・続く・悪化する場合は、自己判断せず皮膚科を受診してください。

この記事の要点

  • 顔の皮むけの原因には、脂漏性皮膚炎・乾燥・洗いすぎやこすりすぎ・その他の皮膚炎などがあります。
  • 脂漏性皮膚炎では、小鼻・眉間など皮脂の多い部位に、脂っぽい皮むけと赤みが出やすいとされます。
  • 原因によって対処が異なるため、見分けが大切です。
  • ケアの基本は「むりに剥かない・やさしく洗う・保湿する」です。
  • 赤み・かゆみが強い、保湿しても続く場合は皮膚科で確認しましょう。

こんな人に

  • 顔の皮むけ・カサカサが気になる方
  • 小鼻や眉間の皮むけと赤みが出る方
  • 乾燥か脂漏性皮膚炎か分からない方
  • 皮むけのケア方法を知りたい方

顔の脂漏性皮膚炎は「顔の脂漏性皮膚炎」、小鼻は「鼻・小鼻の脂漏性皮膚炎」、眉まわりは「眉毛・眉間の脂漏性皮膚炎」で解説しています。

顔の皮むけの主な原因

この章の要点

脂漏性皮膚炎・乾燥・洗いすぎやこすりすぎ・その他の皮膚炎などが主な原因です。原因で対処が変わります。

顔の皮むけには、いくつかの原因が考えられます。脂漏性皮膚炎では小鼻・眉間など皮脂の多い部位に脂っぽい皮むけと赤みが出やすいとされます。[1,2]乾燥では水分不足で粉をふくような細かい皮むけが起こります。洗いすぎ・こすりすぎは皮脂を落としすぎたり摩擦で刺激になったりして皮むけの原因になります。ほかに、接触皮膚炎など別の皮膚炎のこともあります。原因によってケアの方向性が変わるため、見分けが大切です。

顔の皮むけの主な原因を示した図
図:顔の皮むけの主な原因。小鼻・眉間などに脂っぽい皮むけと赤みが出る脂漏性皮膚炎、乾燥、洗いすぎ・こすりすぎ、接触皮膚炎などその他の皮膚炎。原因で対処が異なります。

脂漏性皮膚炎による皮むけの特徴

この章の要点

皮脂の多い部位(小鼻・眉間・生え際など)に、脂っぽいフケ状の皮むけと赤みを伴うのが特徴とされます。

脂漏性皮膚炎による皮むけは、単なる乾燥と違い、皮脂の多い部位(小鼻の脇・眉間・生え際・眉毛の中など)に出やすく、脂っぽいフケ状の鱗屑と赤みを伴うことが多いとされます。[1]皮膚に常在するマラセチアという菌や皮脂などが関わると考えられています。「乾燥だと思って保湿してもなかなか良くならない」「赤みを伴う」といった場合は、脂漏性皮膚炎の可能性も考えて、皮膚科で相談するとよいでしょう。原因の全体像は「脂漏性皮膚炎の原因とは?」も参考になります。

皮むけのケアのポイント

この章の要点

浮いた皮をむりに剥かない・やさしく洗う・保湿する、が基本。こすりすぎ・洗いすぎは逆効果です。

皮むけが気になると、つい浮いた皮を指で取りたくなりますが、むりに剥かないことが大切です。無理に剥くと傷や刺激になり、かえって悪化することがあります。洗顔は泡でやさしく、こすらず、洗いすぎないようにしましょう。洗顔の基本は「脂漏性皮膚炎の正しい洗顔」を参考にしてください。乾燥による皮むけには低刺激の保湿が役立ちます。保湿剤の選び方は「ワセリンは使える?保湿剤の選び方」で解説しています。

顔の皮むけのケアのポイントを示した図
図:皮むけのケア。浮いた皮を無理に剥かない、泡でやさしく洗い洗いすぎない、低刺激の保湿でバリアを守る。赤み・かゆみが強い・続く時は皮膚科へ。

受診の目安

この章の要点

赤み・かゆみが強い、保湿しても続く、悪化する場合は、保湿だけで対処せず皮膚科を受診しましょう。

次のような場合は、自己判断のケアを続けず皮膚科で確認することをおすすめします。

  • 皮むけに赤みやかゆみを伴う
  • 保湿しても皮むけが続く、繰り返す
  • ヒリヒリする、悪化する、範囲が広がる

脂漏性皮膚炎のケアの順序は「脂漏性皮膚炎の治し方」、似た症状の見分けは「脂漏性皮膚炎と似た皮膚炎」もあわせてご覧ください。

よくある質問

Q. 顔の皮むけは脂漏性皮膚炎のことがありますか?

A. あります。小鼻・眉間など皮脂の多い部位に、脂っぽい皮むけと赤みを伴う場合は脂漏性皮膚炎の可能性があります。ただし乾燥や洗いすぎなど他の原因のこともあるため、続く場合は皮膚科で確認しましょう。

Q. 乾燥による皮むけと脂漏性皮膚炎の皮むけはどう違いますか?

A. 乾燥は水分不足で粉をふくような皮むけ、脂漏性皮膚炎は皮脂の多い部位に脂っぽい鱗屑と赤みを伴うのが特徴とされます。ただし見分けが難しいこともあり、保湿しても良くならない場合は受診がおすすめです。

Q. 浮いた皮は剥いてもいいですか?

A. むりに剥かないでください。傷や刺激になり悪化することがあります。泡でやさしく洗い、必要に応じて低刺激の保湿を続けましょう。

Q. 保湿すれば治りますか?

A. 乾燥による皮むけには保湿が役立ちますが、脂漏性皮膚炎など炎症を伴う場合は保湿だけで治らないこともあります。赤みやかゆみを伴う・続く場合は皮膚科で相談しましょう。

Q. 何科を受診すればいいですか?

A. 皮膚科です。顔の皮むけには複数の原因があり、赤み・かゆみが強い・続く・悪化する場合は皮膚科で診てもらうと安心です。

参考文献

  1. DermNet. Seborrhoeic dermatitis. https://dermnetnz.org/topics/seborrhoeic-dermatitis
  2. American Academy of Dermatology. Seborrheic dermatitis: Self-care. aad.org
  3. Borda LJ, Wikramanayake TC. Seborrheic Dermatitis and Dandruff: A Comprehensive Review. J Clin Investig Dermatol. 2015. PMID: 27148560. PMC4852869

本記事は、診療ガイドラインや公的医療機関・医学文献などの信頼できる情報源をもとに、脂漏性皮膚炎ナビ編集部が作成しています。個々の症状の診断・治療については医療機関にご相談ください。

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