シャンプーのお湯の温度は何度?熱いお湯と頭皮の関係

薄毛・ベタつき2025.09.25 公開 / 2026.07.01 更新

毎日のシャンプーで使うお湯の温度を、意識したことはあるでしょうか。実は「熱いお湯」で勢いよく洗うと、汚れがよく落ちて気持ちがよい一方で、頭皮にとっては負担になりやすいと考えられています。とくに脂漏性皮膚炎が気になる方にとって、お湯の温度は見落とされがちなポイントの一つです。この記事では、シャンプー時のお湯の温度と頭皮の関係、熱いお湯が頭皮に負担をかけやすいとされる理由、目安とされる「38℃前後のぬるま湯」、正しい洗髪の手順、避けたい習慣、そして受診を考えたいサインまでを、できるだけわかりやすく整理して解説します。なお本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断や治療を保証するものではありません。気になる症状がある場合は医療機関にご相談ください。

この記事の結論

  • シャンプー時のお湯の温度は、頭皮の皮脂や水分のバランスに影響を与えると考えられています。
  • 熱すぎるお湯は必要な皮脂や水分まで奪い、乾燥やその後の皮脂の過剰分泌につながる可能性が指摘されています。
  • 一般的な目安は38℃前後のぬるま湯とされ、洗い方やすすぎの見直しもあわせて大切と考えられています。

こんな人に

  • 熱めのお湯でシャンプーする習慣がある方
  • 洗髪後に頭皮の乾燥・かゆみ・フケが気になる方
  • 脂漏性皮膚炎が気になり洗髪のお湯の温度を見直したい方
  • 冬場につい熱いお湯を使ってしまう方

シャンプーのお湯の温度と頭皮の関係

この章の要点

温度の高いお湯ほど皮脂を溶かして洗い流す力が強くなる傾向があり、頭皮を守る皮脂や水分が必要以上に奪われると頭皮環境のバランスがくずれやすくなると考えられています。

頭皮は顔と一枚の皮膚でつながっており、皮脂腺が多く、皮脂の分泌がさかんな部位とされています。シャンプー時のお湯の温度は、この頭皮の皮脂や水分のバランスに影響を与えると考えられています。一般に、温度が高いお湯ほど皮脂を溶かして洗い流す力が強くなる傾向があるとされます。皮脂は汚れであると同時に、頭皮表面を保護してうるおいを保つ役割も担っているため、必要以上に皮脂が奪われると、頭皮環境のバランスがくずれやすくなると考えられています。

「汚れをしっかり落としたい」「さっぱりさせたい」という気持ちから、つい熱めのお湯を選びがちですが、洗浄力の強さと頭皮へのやさしさは必ずしも一致しません。お湯の温度は、頭皮の状態を左右しうる身近な要素として、一度見直してみる価値があるといえるでしょう。脂漏性皮膚炎については脂漏性皮膚炎とはのページもあわせてご覧ください。

「熱い」と感じる温度には個人差がある

同じ温度でも、季節や体調、その日の頭皮の状態によって「熱い」と感じ方は変わります。冬場に寒さから熱めのお湯を好む方も多いですが、頭皮にとっての負担という観点では、季節を問わず温度の高さに注意したいところです。手で触れて「ちょうどよい」「ややぬるい」と感じるくらいが、頭皮にとっては穏やかな温度とされることが多いようです。

なぜ熱すぎるお湯が頭皮の負担になりやすいのか

この章の要点

熱いお湯は必要な皮脂まで奪って乾燥につながりやすく、乾燥を補おうと皮脂が過剰に分泌されることがあるほか、温度が高すぎると頭皮への刺激にもなりやすいとされています。

熱いお湯でのシャンプーが頭皮の負担になりやすいとされる背景には、主に「乾燥」と「皮脂」という二つの観点があります。

必要な皮脂まで奪われ、乾燥につながりやすい

前述のとおり、温度が高いお湯は皮脂を溶かして落とす力が強まる傾向があります。その結果、頭皮を守るために必要な皮脂や水分まで過剰に洗い流されてしまい、洗髪後に頭皮が乾燥しやすくなると考えられています。乾燥した頭皮はバリア機能が低下しやすいとされ、外部からの刺激を受けやすくなったり、かゆみやフケといった症状を感じやすくなったりする可能性が指摘されています。

乾燥を補おうと皮脂が過剰に分泌されることがある

頭皮が乾燥すると、それを補おうとして皮脂腺がかえって多くの皮脂を分泌しようとする場合があると考えられています。脂漏性皮膚炎は、皮脂を栄養源とする常在菌(マラセチアなど)の関与が指摘される状態とされており、皮脂が過剰になりやすい環境は、症状の観点から望ましくないと考えられています。「熱いお湯でしっかり洗ったのに、かえってベタつく・フケが増えた気がする」という場合、こうした乾燥と皮脂の悪循環が背景にある可能性も考えられます。皮脂と症状の関係については脂漏性皮膚炎の原因・対策もご参照ください。

血行や刺激の観点

熱いお湯は一時的に血行を促す一方で、温度が高すぎると頭皮への刺激となり、赤みやヒリつきを感じる方もいるとされます。すでに頭皮にかゆみや赤みがある場合は、刺激を避ける意味でも、お湯の温度を控えめにすることが穏やかな選択とされています。

適切とされるお湯の温度の目安は「38℃前後」

この章の要点

一般的な目安は38℃前後(おおむね36〜39℃程度)のぬるま湯で、40℃以上は乾燥につながりやすく、冷たすぎる水は皮脂や汚れが落ちにくいとされます。感じ方には個人差があります。

シャンプー時のお湯の温度として、一般的に目安とされるのは38℃前後(おおむね36〜39℃程度)のぬるま湯です。体温に近い、手で触れて「少しぬるい」と感じるくらいの温度が、頭皮の負担を抑えながら汚れを落としやすいバランスとして紹介されることが多いようです。

  • 40℃以上:「気持ちよい」と感じやすいものの、皮脂や水分を奪いやすく、乾燥につながりやすいとされる温度帯です。
  • 38℃前後:頭皮へのやさしさと洗いやすさのバランスがよいとされる、目安となる温度帯です。
  • 冷たすぎる水:刺激は少ないものの、皮脂や汚れが落ちにくく、洗い残しにつながりやすいとされます。

温度はあくまで目安であり、感じ方には個人差があります。給湯器の設定温度を一段下げてみる、シャワーを頭皮に当てる前に手で温度を確かめる、といった小さな習慣から見直すとよいでしょう。シャンプー選びとあわせて整えたい方は脂漏性皮膚炎とシャンプーの関係も参考になります。

頭皮にやさしいとされる正しい洗髪の手順

この章の要点

ブラッシング、ぬるま湯での予洗い、手のひらで泡立ててから指の腹でやさしく洗う、念入りなすすぎ、洗髪後のやさしい乾燥といった手順が一般的に推奨されています。

お湯の温度とあわせて、洗い方そのものを見直すことで、頭皮への負担を抑えやすくなると考えられています。以下は一般的に推奨されることの多い手順の一例です。

  1. ブラッシングで予洗いの準備をする:乾いた状態で軽くブラッシングし、髪のからまりやほこりをほぐしておくと、その後の洗髪がスムーズになるとされます。
  2. ぬるま湯で十分に予洗いする:38℃前後のお湯で1〜2分かけて頭皮と髪をしっかり濡らします。この予洗いだけで、汚れの多くが落ちるとされています。
  3. シャンプーは手のひらで泡立ててから:原液を直接頭皮につけるのではなく、あらかじめ手のひらで泡立ててからのせると、頭皮への刺激を抑えやすいとされます。
  4. 指の腹でやさしく洗う:爪を立てず、指の腹を使ってマッサージするように洗います。ゴシゴシこすらないことがポイントとされています。
  5. すすぎは念入りに:洗う時間以上に、すすぎに時間をかけることが大切とされます。シャンプーやリンスの洗い残しは頭皮の刺激になりやすいと考えられています。リンスの扱いについては脂漏性皮膚炎とリンスの関係もご覧ください。
  6. 洗髪後はやさしく乾かす:タオルで強くこすらず押さえるように水気を取り、ドライヤーは高温になりすぎないよう距離をとって乾かすとよいとされます。

やってはいけない・避けたい洗髪習慣

この章の要点

熱いお湯を長時間当て続ける、爪を立ててゴシゴシ洗う、1日に何度も洗う、すすぎを短く切り上げる、濡れたまま放置するといった習慣は頭皮の負担になりやすいとされます。

頭皮の負担になりやすいとされる習慣も、あわせて知っておきましょう。

  • 熱いお湯で長時間シャワーを当て続ける:気持ちよさはありますが、乾燥を招きやすいとされます。
  • 爪を立ててゴシゴシ洗う:頭皮を傷つけ、刺激や炎症のきっかけになりやすいと考えられています。
  • 1日に何度も洗う・洗いすぎる:皮脂を取りすぎ、かえって乾燥や皮脂の過剰分泌につながる可能性があります。
  • すすぎを短く切り上げる:洗浄成分の残留は頭皮トラブルの一因とされます。
  • 濡れたまま放置する:湿った頭皮は菌が繁殖しやすい環境とされ、洗髪後は早めに乾かすことがすすめられます。

そのほか避けたい習慣については脂漏性皮膚炎でやってはいけないこと10選に詳しくまとめています。

こんなときは受診を検討したいサイン

この章の要点

フケ・かゆみ・赤みが数週間以上続く、湿った症状やかさぶたがある、セルフケアで改善しない・悪化する、顔にも症状が広がるといった場合は皮膚科などの医療機関への相談が目安とされています。

お湯の温度や洗い方を見直しても、頭皮の不調が続く場合は、自己判断で対処を続けるのではなく、皮膚科などの医療機関への相談を検討しましょう。以下のようなサインがある場合は、受診を考える目安とされています。

  • フケ・かゆみ・赤みが数週間以上続いている、または繰り返している
  • かさぶたやジュクジュクした湿った症状がみられる
  • 市販品やセルフケアを試しても改善が感じられない、あるいは悪化している
  • かゆみで眠れない、日常生活に支障が出ている
  • 頭皮だけでなく、顔(鼻まわり・眉間など)にも同様の症状が広がっている

脂漏性皮膚炎は慢性的で再発しやすいとされる一方、適切な対処やケアで付き合っていきやすい状態とも考えられています。頭皮の症状については頭皮の脂漏性皮膚炎、対処の全体像については脂漏性皮膚炎の治し方・対処法もご覧ください。気になる症状がある方はセルフチェックで現在の状態を確認するのも一つの方法です。

受診を考える目安

  • 赤み・かゆみ・フケなどが数週間以上続く、または繰り返す
  • 市販のケアで改善しない、または悪化する
  • 顔・耳・胸元など、頭皮以外にも症状が広がっている
  • 強いかゆみ・痛み・ジュクジュク(浸出液)などがある

あわせて読みたい:シャンプーブラシは使ってよい?脂漏性皮膚炎の頭皮と摩擦

よくある質問

Q. シャンプーのお湯は何度くらいが目安ですか?

A. 一般的には38℃前後(おおむね36〜39℃程度)のぬるま湯が目安とされています。手で触れて「少しぬるい」と感じるくらいが、頭皮の負担を抑えながら汚れを落としやすいバランスとして紹介されることが多いようです。感じ方には個人差があります。

Q. 熱いお湯で洗うと脂漏性皮膚炎は悪化しますか?

A. 熱いお湯は必要な皮脂や水分まで奪いやすく、乾燥やその後の皮脂の過剰分泌につながる可能性が指摘されています。望ましくない環境と考えられていますが悪化には個人差があります。症状が気になる場合は皮膚科で相談してください。

Q. 冷たい水で洗うのは頭皮によいですか?

A. 冷たい水は刺激が少ない反面、皮脂や汚れが落ちにくく、洗い残しにつながりやすいとされます。汚れをきちんと落としつつ頭皮にやさしい温度として、38℃前後のぬるま湯が目安とされることが一般的です。

Q. 冬は寒くてつい熱いお湯にしてしまいます。どうすればよいですか?

A. 浴室をあらかじめ温めておく、給湯器の設定温度を一段だけ下げてみる、シャワーを当てる前に手で温度を確かめる、といった工夫が考えられます。寒い季節でも温度の高すぎるお湯は負担になりやすいとされるため、少しずつぬるめに慣らすとよいでしょう。

Q. 1日に何度もシャンプーしたほうが清潔ですか?

A. 洗いすぎは皮脂を取りすぎてしまい、かえって乾燥や皮脂の過剰分泌を招く可能性があると考えられています。一般的には1日1回程度の洗髪で、すすぎを丁寧に行うことが穏やかな選択とされています。

Q. お湯の温度を見直しても改善しない場合は?

A. お湯の温度や洗い方を見直しても症状が続く・繰り返す・悪化する場合は、自己判断を続けず、皮膚科などの医療機関への相談を検討してください。本記事の内容は一般的な情報提供であり、医師の診断や治療の代わりにはなりません。

Q. シャンプー前の予洗いはどのくらいすればよいですか?

A. 38℃前後のお湯で1〜2分かけて頭皮と髪をしっかり濡らす予洗いが一般的に推奨されています。この予洗いだけで汚れの多くが落ちるとされ、その後の刺激を抑えやすくなると考えられています。

Q. ドライヤーの温度も頭皮に関係しますか?

A. 洗髪後はタオルで強くこすらず押さえるように水気を取り、ドライヤーは高温になりすぎないよう距離をとって乾かすとよいとされています。濡れたまま放置すると菌が繁殖しやすい環境になるとされ、早めに乾かすことがすすめられています。

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