- 診断経験者565人の80.2%が、自己判断でのケアを経験していました(自己申告・複数回答)。
- 多い順に、生活習慣28.1%/皮脂・油分を落とす24.8%/市販薬を自己判断24.4%。
- 洗いすぎ・刺激の強い角質ケア・市販薬の自己判断は、一般に注意が必要とされます。
- 市販薬は用法用量を守り薬剤師等に相談、改善しなければ中止して受診を。
- 「足す」前に、今のケアが過剰になっていないか見直すことが大切です。
脂漏性皮膚炎の症状に気づいたとき、多くの人がまず自分なりのケアを試みます。ワイズ製薬がDeCoAに委託して実施した「脂漏性皮膚炎に関する生活者意識・行動調査」(2025年11月15日〜2026年1月27日)では、脂漏性皮膚炎と診断された経験を持つ565人のうち、80.2%が自己判断でのケアを経験していたことがわかりました。この記事では、実際に行われた自己判断ケアの内訳をランキング形式で紹介し、それぞれの一般的な注意点を中立的に整理します。なお本調査はインターネットモニターへの自己申告に基づくもので、日本全体を代表する数値ではなく、医学的な因果関係を示すものでもありません。
調査概要
調査名:脂漏性皮膚炎に関する生活者意識・行動調査/実施:DeCoA/調査主体:ワイズ製薬/方法:インターネットモニターによる自己申告アンケート/期間:2025年11月15日〜2026年1月27日/対象:スクリーニング12,183人 → 5,527人 → 脂漏性皮膚炎の診断経験者565人(うち自己判断ケア経験者453人)。
※自己申告に基づくデータであり、日本全体を代表するものではありません。医学的診断・因果関係を示すものではありません。詳しくは調査結果まとめをご覧ください。
自己判断ケアは「多数派」という実態
今回の調査で、脂漏性皮膚炎と診断された経験を持つ565人のうち、医療機関を受診する前後を含めて自分の判断で何らかのケアを行ったことがある人は80.2%にのぼりました。つまり、診断経験者のおよそ5人に4人が、自己判断でのケアを経験していたことになります。
脂漏性皮膚炎はかゆみやフケ、赤み、皮脂のべたつきといった目に見える変化を伴うことが多く、「とりあえず何かしたい」という気持ちが自己判断ケアにつながりやすいと考えられます。一方で、自己判断によるケアは内容によっては肌への負担になり得るものもあり、注意が必要とされる場面もあります。
そもそも脂漏性皮膚炎とはどのような状態なのか、基本的な情報は脂漏性皮膚炎とはのページでも整理しています。原因の考え方については脂漏性皮膚炎の原因もあわせてご覧ください。
実際に行われた自己判断ケアの内訳ランキング
自己判断ケアの内容について、複数回答で尋ねた結果(回答母数565人)が以下の表です。回答率の高い順に並べています。複数回答のため、合計は100%を超えます。
| 順位 | 自己判断で行ったケアの内容 | 回答率 |
|---|---|---|
| 1 | 生活習慣を変えた(睡眠・ストレスなど) | 28.1% |
| 2 | 皮脂・油分を落とすことを優先した | 24.8% |
| 3 | 市販の薬を自己判断で使った | 24.4% |
| 4 | 保湿を強めた | 24.1% |
| 5 | 「菌対策」を目的としたケアを行った | 23.7% |
| 6 | 食事・サプリなど内側からの対策をした | 23.0% |
| 7 | 刺激の強いケアを行った | 21.9% |
| 8 | 洗浄を強めた(洗う回数・強さを増やした) | 20.7% |
| 9 | 角質ケア・ピーリングを行った | 20.5% |
| 10 | 体験談・SNSで見た方法を真似した | 16.5% |
※回答母数565人・複数回答。各数値は自己申告に基づくものであり、ケアの効果や安全性を示すものではありません。
上位を見ると、「生活習慣を変えた」が最も多く、次いで「皮脂・油分を落とすことを優先した」「市販の薬を自己判断で使った」が続きます。皮脂やフケが気になりやすい症状の特性上、「落とす」「対策する」方向のケアが多く選ばれている傾向がうかがえます。
それぞれの自己判断ケアの一般的な注意点
ここでは、ランキングに挙がった代表的なケアについて、一般的に言われている注意点を中立的に整理します。いずれも「効く」「悪化する」と断定するものではなく、ケアの内容や肌の状態によって向き不向きが異なる点を前提にご覧ください。
皮脂・油分を落とす/洗浄を強める(洗いすぎ)
皮脂のべたつきが気になると、洗う回数や力を増やしたくなることがあります。今回の調査でも「皮脂・油分を落とすことを優先した」が24.8%、「洗浄を強めた」が20.7%でした。一方で、洗浄を過度に行うと肌に必要なうるおいまで取り除かれ、乾燥や刺激につながる可能性が一般に指摘されています。洗い方やシャンプー選びについてはシャンプーの選び方・使い方もあわせてご覧ください。
市販薬の自己判断での使用
「市販の薬を自己判断で使った」は24.4%でした。市販薬を使う場合は、必ず添付文書に記載された用法・用量を守り、使用前に薬剤師や登録販売者に相談することが基本です。症状や原因によって適した成分は異なり、自己判断での選択や長期間の使用が適切でない場合もあります。一定期間使っても改善しない、あるいは悪化する場合は使用を中止し、医療機関に相談しましょう。市販薬の考え方は脂漏性皮膚炎と市販薬で詳しく解説しています。
角質ケア・ピーリングなど刺激の強いケア
「角質ケア・ピーリング」は20.5%、「刺激の強いケアを行った」は21.9%でした。角質ケアやピーリングは、肌の状態によっては刺激となり、赤みやヒリつきを感じることもあると一般に言われています。炎症や赤みがある部位への強い刺激は避けたほうがよいとされる場面もあるため、肌の状態を見ながら慎重に取り入れることが望ましいでしょう。
「菌対策」「保湿」「内側からの対策」
「菌対策」を目的としたケアは23.7%、「保湿を強めた」は24.1%、「食事・サプリなど内側からの対策」は23.0%でした。これらは肌のコンディションを整える観点で選ばれることが多いケアですが、目的や方法が肌の状態に合っているかは個人差があります。特定の食品やサプリメントが症状に直接作用すると断定できるものではなく、バランスのよい生活の一部として無理のない範囲で取り入れる姿勢が現実的です。
体験談・SNSで見た方法の模倣
「体験談・SNSで見た方法を真似した」は16.5%でした。SNSや口コミは手軽に情報を得られる一方、発信者の肌の状態や背景は人それぞれで、同じ方法が誰にでも合うとは限りません。情報の出どころや根拠を確かめ、刺激の強い方法をうのみにしないことが大切です。やりがちな習慣については脂漏性皮膚炎で見直したい習慣も参考になります。
自己判断ケアを見直すときのポイント
自己判断ケア自体が一律に「悪い」わけではありませんが、内容によっては肌への負担になり得ます。見直す際のポイントを整理します。
- 「足す」より「引く」を意識する:洗浄や角質ケアを強めるなど刺激を「足す」前に、今行っているケアが過剰になっていないかを見直す。
- 一度に複数のケアを変えない:複数のケアを同時に変えると、肌の状態の変化が何によるものか判断しにくくなります。
- 市販薬は用法・用量を守り、相談してから使う:使用前に薬剤師や登録販売者へ相談し、改善しない場合は中止する。
- 情報の根拠を確かめる:SNSや体験談は参考にとどめ、刺激の強い方法を安易に試さない。
- 症状が続く・悪化する場合は受診する:セルフケアで改善しない、繰り返す、範囲が広がるといった場合は皮膚科の受診を検討しましょう。
自分の症状を客観的に確認したい場合は症状セルフチェックもご利用ください。なお、脂漏性皮膚炎に似た症状を示す皮膚疾患は複数あり、自己判断だけで見分けるのは難しいため、気になる症状があるときは医療機関での相談が確実です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 脂漏性皮膚炎と診断された人は、どのくらい自己判断ケアをしているのですか?
本調査では、脂漏性皮膚炎の診断経験者565人のうち80.2%が自己判断でのケアを経験していました。あくまで自己申告に基づく数値であり、日本全体を代表するものではありません。
Q2. 一番多かった自己判断ケアは何ですか?
複数回答で最も多かったのは「生活習慣を変えた(睡眠・ストレスなど)」で28.1%でした。次いで「皮脂・油分を落とすことを優先した」24.8%、「市販の薬を自己判断で使った」24.4%と続きます。
Q3. 皮脂が気になるとき、しっかり洗ったほうがよいですか?
皮脂のべたつきが気になると洗浄を強めたくなりますが、過度な洗浄は必要なうるおいまで取り除き、乾燥や刺激につながる可能性が一般に指摘されています。洗い方やシャンプー選びは肌の状態に合わせて見直すことが望ましいでしょう。
Q4. 市販薬を自己判断で使っても大丈夫ですか?
市販薬を使う場合は、添付文書の用法・用量を守り、使用前に薬剤師や登録販売者に相談することが基本です。症状や原因によって適した成分は異なり、一定期間使っても改善しない、または悪化する場合は使用を中止して医療機関に相談してください。
Q5. SNSで見たケア方法を試しても問題ありませんか?
SNSや体験談は手軽に情報を得られますが、発信者と自分とで肌の状態や背景は異なります。同じ方法が誰にでも合うとは限らないため、情報の根拠を確かめ、刺激の強い方法を安易にうのみにしないことが大切です。
Q6. セルフケアを続けても改善しない場合はどうすればよいですか?
セルフケアで改善しない、症状を繰り返す、範囲が広がるといった場合は、皮膚科など医療機関での相談を検討してください。脂漏性皮膚炎に似た別の皮膚疾患の可能性もあるため、自己判断だけで判断せず専門家に相談すると安心です。
免責事項:本記事は「脂漏性皮膚炎に関する生活者意識・行動調査」(実施:DeCoA、調査主体:ワイズ製薬)の結果をもとにした一般的な情報提供を目的としています。調査結果はインターネットモニターへの自己申告に基づくもので、日本全体を代表するものではなく、医学的な診断・治療方針・因果関係を示すものではありません。本記事は個別の診断・治療に代わるものではありません。症状が続く・悪化する場合や不安がある場合は、皮膚科などの医療機関にご相談ください。調査の詳細は調査結果まとめ、研究の詳細は頭皮研究の解説をご覧ください。