頭皮のかさぶたが治らない|脂漏性皮膚炎のかさぶた対処法

頭皮のかさぶたが治らない|脂漏性皮膚炎のかさぶた対処法

頭皮のかさぶたが
治らない

この記事でわかること

  • 頭皮のかさぶたが繰り返される原因(マラセチア・掻破・誤ったケア)
  • かさぶたの種類と見分け方
  • やってはいけないNG行動と正しい対処法
  • 皮膚科での治療内容と受診の目安

頭皮のかさぶたが何度も繰り返される場合、脂漏性皮膚炎が原因であることが少なくありません。脂漏性皮膚炎では、頭皮の炎症によって皮膚のターンオーバーが乱れ、かさぶた状のフケや痂皮(かひ)が生じます。自然に治る外傷のかさぶたとは異なり、根本原因である真菌(マラセチア)の増殖と炎症を抑えなければ、何度でも再発します。

この記事では、頭皮のかさぶたが治らない原因を医学的な観点から整理し、正しい対処法とやってはいけないNG行動を解説します。

かさぶたが治らない3つの原因

かさぶたが治らない
3つの原因

脂漏性皮膚炎の主要因であるマラセチア(Malassezia)は、皮脂を栄養源とする常在真菌です。頭皮は皮脂腺が多く、マラセチアが増殖しやすい環境です。マラセチアが皮脂を分解する際に生じるオレイン酸などの脂肪酸が炎症を引き起こし、かさぶたの元となります。

かゆみがある箇所を無意識にかいてしまうことで、炎症がさらに悪化します。掻破によって皮膚のバリア機能が壊れると、マラセチアや細菌がさらに侵入しやすくなり、かさぶた→かゆみ→掻破→かさぶたという悪循環に陥ります。特に就寝中の無意識の掻破は、朝起きたときに枕に血がついている形で気づくこともあります。

洗浄力の強すぎるシャンプーで頭皮を過度に脱脂すると、かえって皮脂分泌が亢進します。逆に、かさぶたを恐れて洗髪を控えると皮脂が蓄積し、マラセチアの温床になります。「洗いすぎ」も「洗わなさすぎ」も、どちらもかさぶたを悪化させる原因です。

かさぶたの種類と見分け方

かさぶたの種類と
見分け方

頭皮のかさぶたにはいくつかの種類があります。

黄色い脂性のかさぶたは、脂漏性皮膚炎に典型的です。皮脂と角質が混ざり合い、べたつきのある痂皮を形成します。頭頂部や前頭部に多く見られます。

白く乾燥したかさぶたは、乾燥型の脂漏性皮膚炎や乾癬でも見られます。フケと混同されやすいですが、厚みがあり自然に剥がれにくい点が特徴です。

赤みを伴うかさぶたは、炎症が強い状態を示しています。出血後の暗赤色のかさぶたは掻破によるものが多く、早期の治療が推奨されます。

やってはいけないNG行動

やってはいけない
NG行動

かさぶたを無理に剥がす行為は、もっとも避けるべきNG行動です。剥がした部分は再びかさぶたを作ろうとするため治癒が遅れるだけでなく、感染リスクも高まります。

爪を立ててシャンプーすることも同様に危険です。指の腹でやさしく洗うことが基本です。また、ドライヤーの高温を至近距離で当て続けると頭皮が乾燥・刺激され、かさぶたが悪化します。

市販のヘアワックスやスプレーなどの整髪料は、かさぶたがある部位への使用を控えてください。成分が刺激となり、炎症を助長する可能性があります。

正しい対処法と皮膚科の治療

正しい対処法と
皮膚科の治療

抗真菌成分(ケトコナゾールなど)を含むシャンプーの使用が、脂漏性皮膚炎の頭皮ケアの基本です。マラセチアの増殖を直接抑えることで、かさぶたの原因を断つことが目的です。

皮膚科では、症状の程度に応じてステロイド外用薬(ローションタイプ)が処方されます。頭皮用のローションは液状で塗布しやすく、毛髪がある部位にも適しています。炎症が強い場合は短期間のステロイド使用で炎症を鎮め、その後抗真菌薬に切り替えるのが一般的な治療の流れです。

かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬の内服が追加されることもあります。就寝中の掻破を防ぐために、夜間に服用するケースが多いです。

質問

かさぶたをうっかり剥がしてしまったらどうすればいい?

先生

出血がある場合は清潔なガーゼで軽く押さえて止血してください。無理に消毒を繰り返すとかえって刺激になります。患部を触らずに自然治癒を待ち、処方薬がある場合はその上から塗布してください。頻繁に剥がしてしまう方は、皮膚科を受診して治療を見直すタイミングです。

質問

かさぶたが治るまで何日くらいかかる?

先生

外傷によるかさぶたは通常1〜2週間で自然に剥がれますが、脂漏性皮膚炎によるかさぶたは原因が異なるため、治療を開始してから改善を実感するまで2〜4週間かかるのが一般的です。掻破をやめ、抗真菌シャンプーと外用薬を継続することが前提です。

質問

市販薬でかさぶたを治すことはできる?

先生

抗真菌成分を含む市販のシャンプー(ミコナゾール硝酸塩配合など)は、軽度の脂漏性皮膚炎による頭皮のかさぶたに対して使用できます。ただし、炎症が強い場合や広範囲に広がっている場合は、市販薬だけでは不十分です。2週間使用しても改善しない場合は、皮膚科の受診をおすすめします。

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