著者について
結論まず、これだけ
いまは、改善を
目指せる時代です。

- ゴールは「完治」ではなく「寛解」。完治はなくとも、十分な寛解や改善を目指せるところまで来ています。
- 原因は、常在菌「マラセチア真菌」の異常繁殖。直接の原因はそう考えられています。不潔だからではありません。
- 病院の薬は対症療法が中心。洗い方・食事・睡眠・ストレスの見直しを重ねるほど、改善の可能性が高まります。
以下の6項目は、それぞれ1〜2分で読めます。気になるところからどうぞ。
10分ガイド本編
『脂漏性皮膚炎の治し方』の
要点、6項目。
書籍の内容を、薬剤師の解説に沿って要点だけに絞りました。
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原因|なぜ起きるのか
直接の原因は、常在菌の一種「マラセチア真菌」の異常繁殖と考えられています。
- マラセチア真菌は本来、皮膚を守る側の菌。増えすぎると皮脂を分解しすぎてバリア機能を落とし、刺激となる脂肪酸を生み、免疫を過剰に刺激します。
- 異常繁殖の引き金とされるのは、睡眠不足・疲労・ストレス・生活リズムの乱れ・ビタミンB不足・油分の多い食事・あやまった洗髪や洗顔・高温多湿など。
- 有病率は3〜4%とされ、決して珍しくありません。大人が発症した場合は、自然には改善しにくいのが特徴です。
- 病院の薬は症状をおさえる対症療法が中心。目指すのは、症状がない・ごく軽い状態を保つ「寛解」です。
書籍 P.12–24, 30–32
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頭皮ケア|洗い方がいちばん大事
書籍では、シャンプーとヘアケアを「症状を改善させられるかどうかの、最も大きなポイント」としています。
- お湯は36〜40度のぬるめ。皮膚のバリア機能が回復しやすい温度です。
- シャンプー前に、お湯だけで予洗い。汚れ・皮脂・フケが落ち、泡立ちも良くなります。
- ゴシゴシ洗わない。力を抜いてマッサージのように。フケは無理に落とそうとしなくて大丈夫です。
- 最後までしっかり乾かす。生乾きは雑菌繁殖のもと。ドライヤーは頭皮から約20cm離します。
- シャンプーブラシは、頭皮を傷つけやすいため基本的に非推奨。
- カラーリングやパーマは、可能なら避ける。行う場合は体調の良い時に、パッチテストをして、薬剤を頭皮につけない。
- シャワーだけで済ませず、湯船に浸かる。
書籍 P.56–68
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食事|控えるもの・摂りたいもの
目安はシンプルです。「一般的にダイエットの敵」とされる食品を避けること。
控えたい
- 脂質:油脂類、揚げ物、スナック菓子、脂身の多い肉
- 辛いもの:皮脂分泌を促すため
- カフェイン:頭皮の乾燥や睡眠不足につながるため
- アルコール:皮脂腺を刺激し、免疫を下げるため
摂りたい
- オメガ3脂肪酸:炎症の軽減
- ビタミンD:魚介類・きのこ類、日光浴でも生成
- ビタミンE:体内でほぼ合成されない
- 亜鉛:患者は血清亜鉛値が低いという海外研究あり
- 完全な禁酒は、かえってストレスになるため勧めていません。気分転換になる程度の節度ある飲酒を。
- 細かい栄養計算より「一般的に健康によいものを食べる」のほうが続きます。
書籍 P.37–50
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睡眠|免疫力を落とさない
睡眠不足はストレスホルモンを増やし、症状の悪化につながります。免疫力を保つ前提は、きちんとした睡眠と栄養です。
- まずは毎日、十分な睡眠時間を確保する。
- 朝の散歩やウォーキングがおすすめ。日光でビタミンDが作られ、リズム運動で分泌されるセロトニンが、気持ちの安定と睡眠の質を助けます。
- カフェインは睡眠不足を通じて免疫力を下げます。「自分からはコーヒーを飲まない」程度のルールでも、量は減らせます。
- 運動不足や喫煙も、進行の原因になるとされています。
書籍 P.42, 51–55, 83–84
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ストレス|発散の「方法」を選ぶ
ストレスは目に見えないぶん軽視されがちですが、想像以上に症状と関係しています。
- 食事や飲酒で発散するのは避ける。脂質やアルコールが、症状の悪化を招きうるためです。
- 書籍が挙げる発散法:歌う、楽器を弾く、筋トレ、ゴルフ、瞑想、人と話す、散歩。
- 「かゆいけれど、かいてはいけない」こと自体が大きなストレス。かゆみは薬でやわらげる選択肢があります。
書籍 P.26–28, 77–79
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Q&A|よくある疑問
人にうつりますか?
脂漏性皮膚炎が他者に感染することはありません。
遺伝しますか?
今のところ、遺伝性の原因で発症するというデータはありません。
再燃(再発)を防ぐには?
最大のポイントは、改善のための取り組みを途中でやめてしまわないことです。シャンプーを変えたり運動の習慣をなくしたりすると、症状をおさえていた仕組みが失われ、再燃しやすくなります。
ステロイドの塗り薬は怖くないですか?
副作用の心配が大きいのは飲み薬のほうで、塗り薬は適切な使用量を守れば大きな問題になりにくいとされています。1日1〜2回、量は人差し指の第一関節まで(1FTU)を目安に、こすらず塗ります。急にやめると悪化することがあるため、中止や変更は医師に相談してください。
ニキビもできやすくなりますか?
明確なデータはありませんが、その傾向はあると著者は考えています。どちらも、バリア機能の低下による菌の異常繁殖が関係するためです。
このガイドを読めば、病院に行かなくてもよいですか?
いいえ。本ガイドは疾患を正しく理解するための情報提供を目的としており、診断や治療に代わるものではありません。書籍でも、病院で診てもらいながら生活や環境を変えていくことを勧めています。
書籍 P.69–76, 108–111
背景なぜ、このガイドを作ったのか
長く、一人で
悩んでいる人が多い。

根本的な治療法が確立されておらず、10年、20年にわたって、戦い続けている人も少なくありません。そもそも認知度が低い疾患でもあります。
だからこそ、改善策が見出せず、一人で苦しんでいる。そのような人が非常に多いのです。
つらいのは、症状だけではありません。
フケや肌荒れが発生し、不潔に見られてしまう
かゆみや痛みを我慢して、ストレスを感じてしまう
変な目で見られていないか、不安に感じる
髪の毛が抜けて、自分自身に自信を持てなくなる
『脂漏性皮膚炎の治し方』P.25「脂漏性皮膚炎の二次被害」より
信頼性このガイドが大切にしていること
根拠をもとに、現実的な
改善の考え方を整理。

ワイズ製薬の代表自身も脂漏性皮膚炎を発症し、苦闘の末に脂漏性皮膚炎を、ほぼ寛解させることに成功しました。その経験をもとに、脂漏性皮膚炎の解決策を提示してきました。
できる限り根拠を立てて、効果的で、かつ現実的に取り組める改善の方法をお伝えします。