脂漏性皮膚炎と水の硬度・塩素の関係性

硬水は“皮膚の粘土”?

硬水とは、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが多く含まれる水で、日本では軟水が一般的ですが、地域によって硬水の使用があり得ます 。

硬水中のカルシウムと石鹸やシャンプーの界面活性剤が反応して「石けんカス」が生成され、皮膚に残りやすくなります。これが皮膚のpH上昇やバリア機能低下を招き、炎症や乾燥の引き金となります 。

硬水地域での入浴は、肌を洗浄するつもりが“ささくれた粘土をこすりつけるような”ダメージになることがあります。

塩素は必要な皮脂まで取りすぎる

塩素は消毒目的で使われますが、皮脂を強制的に除去し過ぎると、肌は「防衛反応」として皮脂を過剰分泌してしまいます。

結果、塩素による皮脂除去が過剰となりかえって皮脂の再分泌を促してしまうことで、皮脂バランスの乱れ症状が悪化する恐れがあります。

日常でできる対策

浄水・軟水化の導入

シャワーフィルターや浄水器、軟水器の設置は、水中のミネラルや塩素を除去・低減し
皮膚への刺激を緩和する効果が期待されます 。

洗浄剤の見直し

界面活性剤の少ない低刺激の石鹸や薬用シャンプー(抗真菌成分含む)を使用し、すすぎを充分に行うことが重要です。

保湿の徹底

入浴後はすみやかに保湿を行い、皮膚バリアの回復を助けます
ただし過剰に保湿すると逆効果になってしまうため、肌のカサつきを感じない程度に留めておきましょう。

まとめ

脂漏性皮膚炎は、皮脂・菌・炎症のバランスが崩れることで発症・悪化します。
硬水や塩素を含む水道水による皮膚バリアの低下、乾燥や刺激が、脂漏性皮膚炎の症状を誘発・悪化する可能性があります。特に硬水地域では、洗浄後の炎症やかゆみ、ふけの増加に注意が必要です。

対策としては、軟水化や浄水器の利用、刺激の少ない洗浄剤、適切な保湿 を組み合わせて、皮膚バリアを守りながら症状コントロールすることが大切です。