顔の脂漏性皮膚炎|鼻の脇・眉間の赤みの原因と治し方

顔の脂漏性皮膚炎|鼻の脇・眉間の赤みの原因と治し方

顔の脂漏性皮膚炎
鼻の脇・眉間の赤み

この記事でわかること

  • 顔の脂漏性皮膚炎が起きやすい部位とその理由
  • 鼻の脇・眉間・額などに赤みが出る仕組み
  • 顔の治療で重要なタクロリムス軟膏の位置づけ
  • 脂漏性皮膚炎の顔に適したスキンケアの基本

顔の脂漏性皮膚炎は、鼻の脇(鼻唇溝)・眉間・眉毛の内側・額の生え際など、皮脂分泌が多いTゾーンに好発する慢性の皮膚疾患です。赤みやかゆみ、細かい鱗屑(りんせつ)を伴い、見た目への影響から精神的な負担も大きい疾患です。

顔は頭皮と並んで皮脂腺が密集しており、マラセチア真菌が増殖しやすい環境です。この記事では、顔の脂漏性皮膚炎の特徴と正しい治療法、日常のスキンケアについて解説します。

顔のどこに症状が出やすいか

顔のどこに
症状が出やすいか

脂漏性皮膚炎が顔に現れる典型的な部位は、鼻の脇(鼻唇溝)、眉間、眉毛、額の生え際、耳の後ろです。これらはいずれも皮脂腺が多い部位であり、皮脂を栄養源とするマラセチアが増殖しやすい環境です。

鼻の脇は顔のなかでも特に皮脂量が多く、脂漏性皮膚炎の初発部位になることが多いです。赤みと薄い皮むけが特徴で、化粧をしてもファンデーションが乗りにくくなります。

眉間や眉毛は毛包が密集しているため、毛包に常在するマラセチアが炎症を起こしやすい部位です。眉毛の中に細かい鱗屑が付着し、フケのように見えることがあります。

顔が脂漏性皮膚炎になりやすい理由

顔が脂漏性皮膚炎に
なりやすい理由

顔面は体のなかでも皮脂分泌量が特に多い部位です。1平方センチメートルあたりの皮脂腺の数は、顔面のTゾーンで400〜900個と、腕や脚の数倍にのぼります。この豊富な皮脂がマラセチアの栄養源となり、炎症が慢性化しやすい環境を作っています。

また、顔は紫外線、乾燥した空気、化粧品など外的刺激にさらされる機会が多く、バリア機能が低下しやすい部位でもあります。ストレスや睡眠不足によるホルモンバランスの変化も皮脂分泌を増加させ、症状を悪化させる要因となります。

顔の脂漏性皮膚炎の治療

顔の脂漏性皮膚炎の
治療

顔の脂漏性皮膚炎の治療において、タクロリムス軟膏(プロトピック軟膏)は重要な選択肢です。ステロイドに比べて皮膚萎縮や毛細血管拡張などの副作用リスクが低く、顔面への長期使用に適しています。

タクロリムスは免疫抑制作用によって炎症を抑える外用薬で、特に顔面や首など皮膚が薄い部位での使用に向いています。塗り始めにほてりやピリピリ感が出ることがありますが、多くの場合は数日で軽減します。

炎症が強い急性期には、弱めのステロイド外用薬(ウィークやミディアムクラス)が短期間処方されることがあります。顔へのステロイド使用は原則として短期間(1〜2週間程度)に限定し、症状が落ち着いたらタクロリムスや抗真菌外用薬に切り替えるのが標準的な治療方針です。

ケトコナゾールクリームなどの抗真菌外用薬は、マラセチアの増殖を直接抑える目的で使用されます。ステロイドやタクロリムスと併用することで、炎症と原因菌の両方にアプローチできます。

日常のスキンケア

日常の
スキンケア

洗顔は朝晩2回、低刺激性の洗顔料でやさしく行うのが基本です。熱いお湯は皮脂を過度に奪うため、ぬるま湯(32〜34度程度)を使用してください。

保湿はセラミドやヘパリン類似物質を含む製品が適しています。油分が多すぎるクリームはマラセチアの栄養源になる可能性があるため、オイルフリーまたは低油分の保湿剤を選ぶことが推奨されます。

質問

顔にステロイドを塗っても大丈夫?

先生

短期間(1〜2週間)であれば、弱いランクのステロイドは顔にも使用できます。ただし、顔の皮膚は薄く副作用が出やすいため、自己判断で長期間使い続けることは避けてください。炎症が落ち着いたらタクロリムスに切り替えるのが一般的です。必ず皮膚科医の指示に従ってください。

質問

酒さ(しゅさ)との違いは?

先生

酒さは頬や鼻を中心に赤みや毛細血管の拡張が見られる疾患で、脂漏性皮膚炎とは発症部位が一部重なります。脂漏性皮膚炎は鼻の脇や眉間に鱗屑を伴う赤みが特徴的である一方、酒さは頬全体の持続的な赤みやほてりが主な症状です。両者が併存するケースもあるため、鑑別には皮膚科の受診が重要です。

質問

脂漏性皮膚炎でもメイクはしていい?

先生

症状が軽度であれば、低刺激・オイルフリーの化粧品を使ったメイクは可能です。ただし、油分の多いファンデーションやコンシーラーはマラセチアの栄養になる可能性があるため避けてください。帰宅後は速やかにクレンジングし、処方薬がある場合はメイクを落としてから塗布してください。炎症が強い時期はメイクを控えることをおすすめします。

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