この記事の監修者
中山 樹
ALMOND CLINIC 院長
ALMOND CLINIC院長。日本美容外科学会、日本内科学会所属。 順天堂大学卒業。大学病院、市民病院に勤務後、大手美容クリニックにて美容外科・美容皮膚科の経験を積む。 現在は東京都新宿区 ALMOND CLINIC院長として美容医療・再生医療に携わる傍ら、 医療に関する記事の監修も多数行っている。
この記事の結論
- 脂漏性皮膚炎では、洗いすぎや油分の多い保湿剤などの間違ったケアが症状の悪化につながることがあります。
- 洗顔は1日1回・ぬるま湯・低刺激を基本に、保湿は水分ベースの「軽め」を意識する引き算のスキンケアが大切とされています。
- セルフケアに加え、運動・食事・睡眠などの生活習慣の見直しや、医療機関での治療を組み合わせる考え方が紹介されています。
こんな人に
- 脂漏性皮膚炎に合うスキンケアの方法を知りたい方
- ケアを頑張っているのに症状がよくならず悩んでいる方
- 選ぶべき成分・避けたい成分を整理したい方
- スキンケアと生活習慣・治療の関係を知りたい方
スキンケアと脂漏性皮膚炎の関係性
皮膚を清潔に保とうと洗顔やクレンジングを頻繁に行うと必要な皮脂まで取り除いてバリア機能が低下し、油分の多い保湿剤の過剰使用はマラセチア菌が増えやすい環境につながることがあるため、やりすぎない引き算のスキンケアが重要とされています。

脂漏性皮膚炎を改善しようとスキンケアに力を入れる方は多いですが、実は間違ったケアが症状を悪化させる原因となることも少なくありません。
特に、皮膚を清潔に保とうと洗顔やクレンジングを頻繁に行うことで、かえって必要な皮脂まで取り除いてしまい、バリア機能が低下することがあります。
また、油分の多い保湿剤を過剰に使用したりすることで、皮膚表面に脂質が豊富な環境が出来上がってしまい、マラセチア菌が増殖しやすい環境になることで、症状が悪化する可能性があります。脂漏性皮膚炎においては、やりすぎない「引き算のスキンケア」が重要です。
脂漏性皮膚炎に適したスキンケアのポイント
洗顔は1日1回を基本に、ぬるま湯で泡を使ってこすらず優しく洗い、アミノ酸系や弱酸性などの低刺激な洗浄料を選ぶことで、皮膚への刺激を減らし炎症の悪化を防ぐことが期待できます。
脂漏性皮膚炎の症状を緩和するためには、肌に優しいスキンケアを心がけることが大切です。
特に洗顔や洗髪、保湿の方法を見直すことで、皮膚への刺激を減らし、炎症の悪化を防ぐことができます。
以下にそれぞれのポイントをまとめたので、ぜひチェックしてみてください。
保湿は「軽め」が重要
油分の多すぎる保湿剤はべたつきや不快感につながることがあるため、保湿は軽めを意識し水分ベースの低刺激タイプを選ぶことがすすめられ、ヒト型セラミドやヒアルロン酸Na、グリチルリチン酸などが紹介されています。
脂漏性皮膚炎では、油分の多すぎる保湿剤が肌状態に合わず、べたつきや不快感につながることがあります。
保湿は“軽め”を意識し、水分ベースの低刺激タイプを選びましょう。
おすすめの成分
避けた方が良い成分
根本的な治療を行うには?
脂漏性皮膚炎は複合的に原因が存在するため、ステロイドなどで症状を抑えつつ、適度な運動・食生活の改善・睡眠の質向上・適切なシャンプー選び・医療機関の受診といったアプローチを組み合わせる考え方が紹介されています。
ステロイドで症状を抑えつつ、脂漏性皮膚炎の原因に対してのアプローチも必要になります。
脂漏性皮膚炎は複合的に原因が存在する皮膚炎であるため、以下で紹介するアプローチを試してみましょう。

日常生活の見直しも重要ですが、一番初めに試してみてほしいのはスキンケア商品の見直しです。どれだけ他の要因をケアしても、スキンケア商品の成分で台無しになっていることもあるので、どのような成分が良いか、もう一度チェックしてみてください。
まとめ
日常生活の見直しも重要ですが、まず試してほしいのはスキンケア商品の見直しで、成分が肌に合っているかをあらためて確認することが大切だとまとめられています。
スキンケアは肌を整えるための補助的手段であり、やりすぎず、必要最小限のケアを丁寧に行うことが症状の安定には効果的です。
また、再発を防ぐためには生活習慣の見直しや、皮膚科での適切な治療との併用が欠かせません。肌の調子が不安定なときは、自己判断せず早めに専門医を受診し、症状に応じたスキンケアや治療方針を確認するようにしましょう。

脂漏性皮膚炎と上手に付き合うためには、「正しい知識」と「肌への思いやり」が何よりも大切です。
毎日のケアを見直すことで、肌のコンディションは必ず変わっていきます。
あなたが知りたい情報は?
よくある質問
Q. 脂漏性皮膚炎ではスキンケアをしっかりやったほうがよいのですか?
A. 清潔を保つことは大切ですが、洗いすぎや油分の多い保湿剤の使いすぎはかえって負担になることがあるとされています。やりすぎない引き算のスキンケアを意識することが、症状の悪化を防ぐ助けになると考えられています。
Q. 洗顔は1日に何回くらいがよいのですか?
A. 記事では洗顔・洗髪ともに1日1回を目安にすることがすすめられています。皮脂が気になる場合でも、朝はぬるま湯だけで洗うなど、肌への刺激を最小限にする工夫が紹介されています。
Q. どんな洗浄料を選べばよいですか?
A. 洗浄力が強すぎる成分は肌に負担をかけることがあるため、アミノ酸系や弱酸性の低刺激な洗浄料がすすめられています。香料やアルコール、スクラブ入りの製品は避け、肌にやさしい処方を選ぶことが大切とされています。
Q. 保湿はしっかり油分でうるおすほうがよいのですか?
A. 油分の多すぎる保湿剤は肌状態に合わず、べたつきや不快感につながることがあるとされています。保湿は軽めを意識し、水分ベースの低刺激タイプを選ぶことがすすめられています。
Q. どんな保湿成分がすすめられていますか?
A. 記事ではヒト型セラミド、ヒアルロン酸Na、グリチルリチン酸などが紹介されています。肌に合うかどうかは個人差があるため、少量から試し、合わないと感じた場合は無理に使い続けないことが大切です。
Q. 避けたほうがよい成分はありますか?
A. 記事ではパラベン、アルコール類、油分などが、バリア機能が低下した肌では刺激や悪化につながる可能性があるとして挙げられています。症状が気になるときはこれらを含まない製品を選ぶ考え方が紹介されています。
Q. スキンケア以外に見直すとよいことはありますか?
A. 適度な運動、食生活の改善、睡眠の質向上などの生活習慣が紹介されています。脂漏性皮膚炎は複合的に原因が関係するとされ、複数のアプローチを組み合わせて付き合っていく考え方が示されています。
Q. スキンケアを見直しても症状が続くときはどうすればよいですか?
A. セルフケアは日常的な肌のいたわりの範囲です。市販の製品で改善しない、繰り返す、悪化するといった場合は、自己判断を続けず皮膚科などの医療機関への相談を検討してください。
あなたの症状、セルフチェックしてみませんか?














①洗顔は1日1回が基本
顔の皮脂を清潔に保つことは重要ですが、洗いすぎると皮脂を過剰に取り除いてしまい、皮膚バリアの低下につながります。
脂漏性皮膚炎の方は洗顔・洗髪ともに1日1回を目安に行いましょう。
皮脂が気になる場合でも、朝はぬるま湯だけで洗うなど、肌への刺激を最小限にする工夫が必要です。
②ぬるま湯で優しく洗う
熱すぎるお湯は皮脂を急激に取り除くため、乾燥やかゆみを引き起こす原因になります。洗顔や洗髪の際は、ぬるま湯を使用し、ゴシゴシこすらず泡で包み込むように洗うことを心がけましょう。物理的な刺激も炎症を悪化させるため、手のひら全体を使ってやさしく洗うのが理想的です。
③低刺激・アミノ酸系の商品を選ぶ
市販の洗浄料の中には、洗浄力が強すぎて肌に負担をかける成分が含まれていることがあります。
脂漏性皮膚炎の方には、アミノ酸系や弱酸性の低刺激な洗浄料がおすすめです。香料やアルコール、スクラブ入りの製品は避け、肌にやさしい処方の製品を選ぶことが大切です。