抗炎症成分について

抗炎症成分とは

抗炎症成分とは、皮膚に起きた炎症反応を抑える働きを持つ成分のことを指します。
これらの成分は、炎症に関与するサイトカインやプロスタグランジンなどの物質の生成を抑制することで、赤みや腫れ、かゆみなどの症状を軽減します。

また、皮膚の免疫バランスを整えることにより、外部刺激への過剰反応を防ぎ、炎症が慢性化するのを防ぎます。脂漏性皮膚炎においては、こうした作用によって症状の安定化を図ることが期待されます。

外用抗炎症成分と内服との違い

抗炎症成分には、外用として使うものと内服薬として用いるものが存在します。
脂漏性皮膚炎の治療においては、一般的に外用薬が用いられますが、症状が重度の場合は内服薬が併用されることもあります。外用の抗炎症成分は、患部に直接作用して炎症を抑えるため、即効性が期待できる反面、塗布範囲や濃度に制限があります。
一方、内服薬は全身に作用しますが、胃腸への負担や副作用にも注意が必要です。いずれも、医師の指導のもと適切に使用することが大切です。

脂漏性皮膚炎におすすめの抗炎症成分

脂漏性皮膚炎に
おすすめの抗炎症成分

症状が酷い(炎症部位が膿んでいる・出血している)場合は、皮膚科を受診しましょう。そうでない場合は医薬部外品のケア商品を試してみることをおすすめします。
とくに以下の成分が含まれている場合は抗炎症作用が期待できるので、成分表を確認してから購入するか決めるように意識していただきたいです。

おすすめの成分

グリチルリチン酸ジカリウム

グリチルリチン酸ジカリウムは、甘草(カンゾウ)由来の抗炎症成分で、脂漏性皮膚炎のスキンケア製品によく使用されています。炎症を引き起こすプロスタグランジンの生成を抑制し、赤みやかゆみを和らげる作用があります。また、肌への刺激が少ないため、敏感肌の方でも使いやすい成分です。医薬部外品に配合されることも多く、日常的なスキンケアに取り入れやすい点も特徴です。

アラントイン

アラントインは、肌の修復や再生をサポートする成分でありながら、抗炎症作用も持ち合わせています。炎症によるかゆみや赤みを和らげるだけでなく、傷んだ肌のバリア機能を補い、健やかな状態に導いてくれます。脂漏性皮膚炎の症状によってダメージを受けた皮膚の回復を助ける点でも、アラントインは心強い成分の一つです。

カモミラエキス

カモミラエキスは、ヨーロッパを原産とするカモミールの花から抽出された植物由来の成分です。抗炎症作用に加え、保湿効果や鎮静効果も期待できます。低刺激であることから、脂漏性皮膚炎のように炎症が起こりやすい敏感な肌に適しており、スキンケア製品やシャンプーにも幅広く使用されています。

まとめ

脂漏性皮膚炎の症状に悩む方にとって、抗炎症成分は非常に有効な対処手段の一つです。
炎症を抑えることで赤みやかゆみが軽減され、肌状態の安定につながります。ただし、成分によって作用や刺激性は異なり、必ずしも万人に合うとは限りません。

グリチルリチン酸ジカリウムやアラントイン、カモミラエキスといった穏やかな成分から試しつつ、必要であれば医師の判断で医薬品を使用するのが良いでしょう。自分の肌に合った製品を見つけ、継続的にケアしていくことが、脂漏性皮膚炎の改善への近道になります。