フケと脂漏性皮膚炎の関係性

フケの種類

フケには主に乾燥フケと脂性フケの二種類があります。乾燥フケは頭皮の乾燥が主な原因で、白い粉状のフケがパラパラ落ちるのが特徴です。一方、脂性フケは皮脂の過剰分泌とマラセチア菌の異常増殖によって生じ、黄色くべたつくフケやかゆみ、臭いを伴います。

簡単な見分け方は、フケが白いか黄色いか、色に着目してみましょう。

乾燥性フケ

脂性フケ

脂性フケだと
脂漏性皮膚炎の可能性も

脂性フケだと脂漏性皮膚炎の可能性があります

脂性のフケが見られる場合、脂漏性皮膚炎の可能性が考えられます。脂漏性皮膚炎は、皮脂の過剰分泌と皮膚常在菌であるマラセチア菌の増殖が関与し、頭皮に炎症を引き起こす疾患です。この炎症により、赤みやかゆみ、ベタついたフケが生じることがあります。

脂漏性皮膚炎の症状が進行すると、フケが固まり、かさぶたのようになることもあります。
フケの色と、自分の頭を触ってみてべたつきを感じる場合は脂漏性皮膚炎の可能性があるため、次項で紹介する対策方法を試してみてください。

まず試してほしい対処方法

まずは使用しているシャンプーを見直しましょう。シャンプーは、脂漏性皮膚炎の対策において即効性の高い効果が期待できます。

特に、薬用シャンプー(医薬部外品)には、マラセチア菌の増殖を抑制したり、フケやかゆみの原因となる角質を洗い流したりする成分(ケトコナゾール、ピロクトンオラミン、サリチル酸など)が配合されており、これらの症状を抑える効果が期待できます。

まだ薬用シャンプーを利用していないのであれば、いくつか自分に合う製品が見つかるまで試してみることをおすすめします。

どのようなシャンプーが良いか

ミコゾナール硝酸塩

ミコナゾール硝酸塩は抗真菌薬で、脂漏性皮膚炎の原因菌であるマラセチア菌の増殖を抑制します。医薬部外品シャンプーに配合される場合、有効成分として菌の細胞膜を破壊し、症状の改善に寄与します。

サリチル酸

サリチル酸は、角質軟化作用とピーリング効果により脂漏性皮膚炎の症状改善に寄与します。過剰な皮脂・角質やフケを除去することで、マラセチア菌の増殖を抑制し、余分な油分も洗い流せるため炎症を軽減する効果が期待できます。

グリチルリチ酸

グリチルリチン酸は、抗炎症作用を持つ成分です。脂漏性皮膚炎の症状である赤みやかゆみを抑制し、無意識で頭皮を掻くなどの刺激を減らす効果が期待できます。

抗菌(抗真菌)作用+抗炎症作用がある薬用シャンプーだと、原因菌のマラセチア菌にもアプローチでき、かゆみも収まるので、「かゆくて夜寝れない」「作業に集中できない」という人におすすめなので、薬用シャンプーの成分も必ずチェックしておきましょう。

市販されているシャンプーの多くは石油系界面活性剤が利用されており、この石油系界面活性剤などが含まれるものは洗浄力が強すぎるシャンプーに分類でき、頭皮に必要な皮脂まで過剰に洗い流してしまう可能性があります。

これにより、頭皮のバリア機能が低下して乾燥しやすくなったり、失われた皮脂を補おうとして皮脂の過剰分泌を招いてしまうなど、実はシャンプーが遠因となって脂漏性皮膚炎を発症してしまう場合もあるため、注意が必要です。

パラペン

パラベンは防腐剤として使用されますが、脂漏性皮膚炎では皮膚バリア機能が低下しているため刺激となる可能性があります。アレルギー反応や皮膚常在菌バランスへの影響も懸念されるため、症状悪化時はパラベンフリー製品の使用をお勧めします。

アルコール類

アルコールは、頭皮の水分蒸発を促進して乾燥を悪化させます。特にエタノールやイソプロパノールなどの揮発性アルコールは、皮膚の脂質を溶解し、炎症やかゆみを増強させる可能性があるため、症状のある方は低アルコールまたはアルコールフリーの製品を選択することが望ましいです。

油分

脂漏性皮膚炎は皮脂が多く出ている状態なので、シャンプーに含まれる油分は原因菌であるマラセチア菌の更なる増殖を促進し、炎症を悪化させる可能性があります。そのため、低刺激でオイルフリーなシャンプー選択が重要です。

それでも改善しない場合の
対処法

それでも改善しない場合の対処法

前述した通り、男性ホルモンの影響を完全になくすことはできませんが、以下の方法で症状を緩和することは可能です。

適度な運動

週3回程度の軽い有酸素運動がおすすめ。ウォーキングから始め、徐々に強度を上げていきます。注意点としては、運動後は必ず直ぐにシャワーで汗を流し、清潔な皮膚環境を保つことが大切です。

食生活の改善

食生活を見直しましょう。特に亜鉛や大豆男性ホルモンの作用を抑える働きがあります。ただし、過剰摂取は逆効果なので、バランスよく摂取しましょう。

睡眠の質向上

規則正しい睡眠リズムを心がけ、寝室環境を整えます。寝る前のスマホは控え、短時間の昼寝も効果的。良質な睡眠は免疫力を高め、ストレス軽減にもつながります。

適切なシャンプーを
使う

シャンプーや保湿剤などスキンケア商品を見直し、自分にあった商品を使用する。特に脂漏性皮膚は皮脂が異常分泌されていることが原因とし考えらえるため、油分を含む商品は避け、有効成分が入ったものを利用することがおすすめです。

医療機関を頼る

医療機関で処方される抗真菌薬やステロイド外用薬を使用し、原因菌の増殖抑制と炎症の鎮静を図ります。症状や部位に応じて医師が適切な薬剤を選択。長期使用の場合は副作用に注意が必要です。

日常生活の見直しも重要ですが、一番初めに試してみてほしいのはシャンプーの見直しです。どれだけ他の要因をケアしても、シャンプーの成分で台無しになっていることもあるので、上記で紹介した成分が入っている商品を探してみてください。