脂漏性皮膚炎と亜鉛の関係性

亜鉛とは?体内での役割と皮膚への影響

亜鉛とは?体内での役割と
皮膚への影響

亜鉛は体内で数百種類の酵素の働きをサポートしており、私たちの生命活動に欠かせない必須ミネラルの一つです。

亜鉛は皮脂腺の働きを適切に保つ役割があり、過剰な皮脂分泌を抑制する作用があるため、亜鉛が不足すると、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が乱れ、バリア機能が低下することで乾燥やかゆみ、炎症などの皮膚トラブルが生じやすくなります。

実際に、慢性的な湿疹や皮膚炎の患者さんの中には、血清亜鉛値が基準値より低いケースも見られます。また、傷の治りが遅くなったり、口内炎が繰り返しできるといった症状も、亜鉛不足によって引き起こされることがあります。

亜鉛不足のチェックリスト

亜鉛は食事から摂取する必要があるため、日頃の生活習慣や食生活によって不足しやすい栄養素です。以下に、亜鉛不足の可能性を確認するためのチェック項目をまとめたので、自信の生活習慣を振り返って亜鉛が不足していないか確認しておきましょう。

亜鉛不足になりやすいチェックリスト

チェック項目内容
食生活外食やコンビニ食が多い
野菜・魚介類が少ない
ストレス精神的なストレスを日常的に感じている
アルコールお酒を毎日のように飲んでいる
消化機能下痢をしやすい/胃腸の持病がある
皮膚トラブル口内炎や湿疹がよくできる/傷の治りが遅い

亜鉛を摂取する方法と
推奨量

亜鉛を摂取する方法と推奨量

亜鉛を効率よく摂取するためには、まず日常の食事を見直すことが基本です。
亜鉛は牡蠣をはじめとする魚介類や、牛肉、レバー、卵、ナッツ類、納豆などに多く含まれており、これらの食材をバランスよく取り入れることが大切です。

成人における1日の推奨摂取量は、男性で11mg、女性で8mgが目安とされています。必要に応じて医師や管理栄養士に相談し、自分に合った摂取方法を選ぶようにしましょう。

理想は毎日の食事から亜鉛を摂取することですが、忙しい現代人にとって、毎日の食事から十分な量を確保するのが難しい場合もあります。そのような場合には、サプリメントの活用も一つの手段です。ただし、サプリメントでの過剰摂取には注意が必要です。亜鉛を過剰に摂ると、吐き気や腹痛、銅の吸収阻害などの副作用が生じる可能性があります。

亜鉛だけに頼らず
生活習慣も見直す

亜鉛だけに頼らず、生活習慣も見直す

亜鉛の補給は脂漏性皮膚炎の改善に役立つ可能性がありますが、それだけで根本的な解決に至るとは限りません。皮膚の状態を良好に保つには、生活習慣も非常に重要です。特に、過剰な皮脂をやさしく取り除く洗顔や洗髪、肌に負担をかけない低刺激なシャンプーや保湿剤の使用がポイントです。

適度な運動

週3回程度の軽い有酸素運動がおすすめ。ウォーキングから始め、徐々に強度を上げていきます。注意点としては、運動後は必ず直ぐにシャワーで汗を流し、清潔な皮膚環境を保つことが大切です。

食生活の改善

食生活を見直しましょう。特に亜鉛や大豆男性ホルモンの作用を抑える働きがあります。ただし、過剰摂取は逆効果なので、バランスよく摂取しましょう。

睡眠の質向上

規則正しい睡眠リズムを心がけ、寝室環境を整えます。寝る前のスマホは控え、短時間の昼寝も効果的。良質な睡眠は免疫力を高め、ストレス軽減にもつながります。

適切なシャンプーを
使う

シャンプーや保湿剤などスキンケア商品を見直し、自分にあった商品を使用する。特に脂漏性皮膚は皮脂が異常分泌されていることが原因とし考えらえるため、油分を含む商品は避け、有効成分が入ったものを利用することがおすすめです。

医療機関を頼る

医療機関で処方される抗真菌薬やステロイド外用薬を使用し、原因菌の増殖抑制と炎症の鎮静を図ります。症状や部位に応じて医師が適切な薬剤を選択。長期使用の場合は副作用に注意が必要です。

まとめ

脂漏性皮膚炎と亜鉛の関係性は、皮脂分泌や炎症、皮膚の再生に関与する点から、無視できない要素であることは確かです。

亜鉛不足に心当たりがある場合は、まずは食生活の見直しから始めてみましょう。また、サプリメントを利用する際は用量を守り、必要であれば医師に相談してください。

スキンケアやストレスケアを並行して行うことで、症状の改善をより確実なものにできるでしょう。皮膚の不調は、体の内側からのサインであることも多いため、亜鉛という栄養素にも目を向けながら、根本的な対策を考えることが大切です。